【逆走老人】

【逆走老人】

長いこと暮らしている町でも、なぜか自分にとっては一方通行で、往路専用・復路専用になっている道がある。

セブンイレブンに行って買い物をしたら、急にローソンで買いたいものがあるのを思い出し、裏の出入り口にまわって外に出たら、いつもの裏通りが表通りになっている。

いつもの裏通りは自分にとって往路の一方通行なので、初めて復路として逆に歩いたら眼の前にひらけてくる景色が、初めて歩く町のように見えて新鮮だ。

新鮮なのでキョロキョロして歩き、向こうから娘の手を引いて歩いてくるお母さんと目が合ったら、自分が一方通行に侵入した逆走老人になったような気がした。

   *** 以下タイムスタンプ付きメモ

4:25
吉田健一は英国で教育を受けた人なので、かなり酒の入った状態でも、話の中に有名な詩の十行くらいはスラスラと暗誦(あんしょう)すると外山滋比古がびっくりしたように言い、谷川俊太郎がびっくりしたように相槌を打つ2行が妙におかしい。
谷川 言うわけですか。
外山 言えるわけです。

10:09
なぜだかわかないけれど、北半球で五月に生まれた赤ちゃんは、他のどの月に生まれた赤ちゃんよりも平均約一七〇グラムだけ重いのだという。


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『砂に消えた涙 Un buco nella sabbia 』

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【さよなら夏休み】

【さよなら夏休み】

小学生時代は夏休みの終わりが近づくと「学校に行きたくないなあ」という想いが胸を満たして苦しかった。あの頃の学校といまの学校と、どちらが子どもにとって息苦しいのだろう。

いま読んでいる対談集は聞き手が気に入った相手を選別するせいか、「人生をもう一度生き直すなんてまっぴらごめん、もう一度学校に行かされるくらいなら死んだままで結構」、という点で意見が一致する人ばかりでほっとする。人生はまさに「夏休み」そのものなのかもしれない。

2023/08/29 上富士交差点

もう一度学校生活を送らされるくらいなら夏休みのまま「死んでも生き返りたくない」と思った夏休みの終わりである。


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【ああでもないこうでもないとそうでもない】

【ああでもないこうでもないとそうでもない】

なんどもなんども同じことを日記に書いている自分がいる。

子どもの頃、水雷艦長(すいらいかんちょう)という遊びが大好きだった。ウィキペディアに要領よくルールがまとめられている。

「二組に分かれ、それぞれの組で(a)戦艦1名、(b)駆逐艦・(c)水雷艇各若干名の3種類の役を割り振り、戦艦は敵の駆逐艦を、駆逐艦は敵の水雷艇を、水雷艇は敵の戦艦を撃沈することができ、戦艦が撃沈された(戦艦役が捕らえられた)組が負けとなる。追いかけて触れば撃沈=沈没で捕えたことになる。「沈没」ではその場にしゃがみこみ、「基地」(陣地)を設けた場合には沈没ではなく抑留となり、戦艦が他の艦艇を救出できる。」(Wikipedia・2023/08/29)

いわゆる「三すくみじゃん拳遊び」の発展型であり、三つの矢印が勝負のつかない巴戦的循環型三角形を成すリサイクルマークのようになっている。この遊びを教えられたとき、ひどく感心し、そして今に至る。

2023/08/28 本駒込5丁目

どうしてかというと、物心ついたときからわが家では両親が「ああでもない」「こうでもない」とぶつかって喧嘩ばかりしていたからだ。泣いている子どもの脇で続く派手な喧嘩を見かねた近所の人が仲裁に入ると、「ああでもない」「こうでもない」に「そうでもない」という第三極ができ、やがて果てしない喧嘩に疲れると、ガスが抜け、怒りが薄まり、とりあえず破局を回避していったん終息に向かうのである。それの繰り返しで、わが家は戦場だった。

自分と他者のあいだにモヤモヤを感じたときは、自分と他者に別の視点から関わるもうひとりの自分がいるといい。自分と相手ともうひとりの他者という三すくみを自分の中につくるのが、子どもが遊びの中から見つけた生きるための知恵だったのである。


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【意味はどこへいったか】

【意味はどこへいったか】

まったく酒を飲めない友人が嬉しそうに飲み会に出てくるので、それで楽しいのですかと聞いたら、みんなが酒に酔ってだんだん呂律(ろれつ)が回らなくなり、話の内容が怪しくなっていくのを、横で観察しているのが面白いのだという。楽しみ方もいろいろだ。

自分が率先して酔っ払うタイプであるせいか、他人が酔っていく過程に気づいたことがない。谷川俊太郎の対談集を読んでいたら、ほとんど飲めないに等しい谷川さんは、奥さんと差し向かいで飲みながら、酔っていく彼女に付き合うのが苦痛なのだという。*対談は 1976 年のもの

シラフのときには聞けない妻の反応の中に、抑圧してきた彼女の本音があるように思い、一所懸命に聴いて答える努力をするのだけれど、翌朝になると彼女はぜんぜん覚えてないと言うのだという。

谷川「……ぼくはあのときに非常に真面目になってやったんだけれども、そういうことに一体意味があったんだろうかどうかってことが疑問になってきちゃう」(『人生相談 谷川俊太郎対談集』鶴見俊輔との対話より)

この話が母親の介護とからめて出てきたのがおもしろい。ふと鶴見俊輔の本のタイトル『読んだ本はどこへいったか』を思い出した。

2023/08/28 実生を世話しているイロハモミジ


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【記憶と幸福】

【記憶と幸福】

大西巨人という作家について「本は読んだことがなくても仕方ないけど、たいした人なんだから名前くらいちゃんと覚えておけ」と兄貴風吹かす先輩が言い、「おおにし・きょじん」と恐る恐る読んだら「きょじんでいいけど、本名の読みは巨人と書いて『のりと』なんだ」と言う。ネット検索などない時代に「な、面白いだろ」と言いながら自分の好きな作家とその本名の読みを知っていることを自慢したのだろう。そんなどうでもいいことをなぜかいまも覚えている。

芥川賞作家の保坂和志が、大西巨人の『神聖喜劇』は傑作で、もしあれが各国語版に翻訳されていたらノーベル賞がとれただろうと 2001 年に書いていた。そしてカズオ・イシグロはもう金の心配もないだろうに、作品の質を下げてまでして褒められたいんだろうか、と 続けていた。その後カズオ・イシグロはノーベル賞をもらった。

 

忘れずに記憶が残り、記憶が残ることこそ人が「生きているあかしなのだ」と、本人自身がありがたく感じるとき、記憶とは幸福感であると言える。

のんびり草をはむ牛のように反芻(はんすう)する思い出を持てる、ということこそが「人間という不思議な生物が生きていて感じえる幸福感」なのだろう。

過去を思い出し、未来を思い描くとき、その基点に「いま」がある。「幸せ」とは何かを言葉で表現しにくいのは、「いま」と「幸せ」の成り立ちが同じだからだろう。

「生きてるだけで儲けもの」という気分が現にいまを生きている「大衆の原像」である。だから「幸福とは」は厄介な考察になることを覚悟のうえで哲学のテーマになり得る。幸福とは呼び戻して味わい直すことによって湧いてでる牛の涎(よだれ)に似ている。

   ***

以下タイムラインメモ

20:37
妻に夫(自分)の治りかけの風邪をうつしてしまったようで、妻が「もう限界」と言って早めに寝込んでしまったので、洗い物を代行し、一杯やりながら J1 川崎対札幌を観ている。エスパルスが降格してしまったのでサッカーは久しぶりだ。

21:41
ひとり退場の劣勢になって2点差のリードを追いつかれた札幌だが、なんとかドローに持ち込んだ。

21:52
「ああ幸せ」も「もう限界」も、よっぱらって思えばひときわ哲学的な感情である。

21:56
「限界」とは何か、なぜ人は「限界」に突き当たるのか、自分に「はい、これが限界!」の笛を吹く審判は誰なのか。

22:05
養老先生なら「〜に決まってるでしょうが!」と言いそうなので寝る。


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【三すくみ】

【三すくみ】

「三すくみ」の伝承あそびが好きだ。そういうよくできた遊びを通して子どもは社会を学び、それに助けられて生きにくい世界を生きる。父と子と精霊の三位一体も、自由・平等・友愛のスローガンも、そして立法・行政・司法の三権分立も、内部矛盾で堂々巡りになる宿命から眼をそらさない「三すくみ」のままとらえる知恵において人類の助けになった。

三すくみジャンケン遊び、グー・チョキ・パー以外に、ヘビはカエルに勝ち、カエルはナメクジに勝ち、ナメクジはヘビに勝つという遊び「虫拳」があると Wikipedia にある。これが三すくみの語源らしい。

ヘビとカエルの強弱関係はわかるけれど、どうしてナメクジがヘビに勝つのだろうと不思議に思って 『拳会角力図会』を見たら、カエルは親指、ヘビは人さし指、ナメクジは小指に見立てられ、それぞれ違った「方向」を指し示していて、フレミングの法則の中指が小指にかわっているわけだ。なるほど。

写真はわが家の仕事場に来て39 年目を迎えたパキラ。てっぺんが天井にぶつかりそうになり、良寛さまじゃないので天井に穴を開けてやるわけにもいかず、バッサリ切ってやったらあっという間に元の木阿弥に戻った。

最下部に見える横枝の上で切ってやると、その股の間からあっという間に第三の方向へ新しい芽を噴き出す。こうなるともう縦への突破という成長を停めたくても手に負えない。


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【笑う診療所】

【笑う診療所】

水曜日の朝からひどく喉が痛み、お腹が張って食欲不振、猛暑だというのに悪寒がし、そのくせ熱を測ると平熱という、なんともおかしな体調になった。ぜんぜん元気がでない。休診日の木曜日いちにち我慢して、今朝かかりつけの診療所に行ってきた。

医者が出す薬はたいしたもので、もらってきた薬の1回目の服用をしただけで喉の腫れがひき、食欲も回復してきた。

2023/08/25 診療所前にて

   ***以下タイムライン・メモ

9:21
かかりつけのおじいちゃん先生がいる小さな診療所に行ったら『老いてからのフィッシング』という本があった。釣り上げられないための啓蒙書ではないらしい。

9:56
調剤を待つ間に聞こえてきた次の患者と先生の会話。
先生「あんたもう晩酌なんかしてないよな」
患者「はい、昼飯のときビールを飲むだけです」
先生「昼飲んでも夜飲んでも酒はおなじだよ!」
この診療所は患者も先生もおかしい。


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『夢路より(夢見る人)Beautiful Dreamer 』

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【雲の穴】

【雲の穴】

空を見上げたら雲に穴が空いている。

地と図を反転させると、ビルの屋上から青いムササビがバッと飛び立ったようにも見える。


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【知らないよ】

【知らないよ】

わが母は階段をトントントンと上がってきて顔をあわせたとたん
「あれ?おかあさん何をしに二階に上がって来たんだっけ」
などと言う人だった。

滔々と話していてつっかえたとたん
「あれ?おれ何を言おうとしてたんだっけ」
などと言う友人もいる。

2023/08/21 本駒込

昨日、本を読みながらこんなメモを書いていた。

家の裏山に巨大な岩があって、それは万有引力に引かれていつか落ちてくるだろう。けれどその家の住人は「自分のご先祖様がこの地に屋敷を構えてから数百年ものあいだ岩は落ちなかった。だから自分が生きている間に落下するようなことはあるまい」と、崖上の岩のことなどわすれて暮らしている。その人にとって岩はない。

そりゃそうだけれど、「あれ?何のためにこんなあたりまえのことを書いたんだっけ」と自分に聞いてもわからない。


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【古書店ラベル】

【古書店ラベル】

古書店から取り寄せた一冊の本を間もなく読み終わる。名残惜しくて残りページを数えたら、この本には表3対向にあたる見返しに、金沢市にある古書店『文学堂書店』のラベルが貼られている。このシールが個人的にこの本の価値を高めている。しみじみと良いデザインだと思う。古書店ラベルが貼られた古本が好きだ。

大切にしている古書がある。大学の先輩にもらった開高健訳のロアルド・ダール『キス・キス』で、それはひどく古びているけれどいまも宝物として本棚にある。椎名誠の名作『 さらば国分寺書店のオババ 』、あの国分寺書店のラベルが貼られているからである。


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【サイクルゲーム】

【サイクルゲーム】

やると自分が決めたことを自分で守り通すのはなかなか難しい。
「ちょっとくらいサボってもいいか」
などという怠惰な誘惑を安易に許してしまうのもまた自分だからだ。

2023/08/20 武蔵野クリーンセンター

「ちょっとくらいサボってもいいか」
という怠惰な考えが浮かぶ前に先手を打ち、さっさと体を動かして実行してしまうのが、自分を律する秘訣だ。

2023/08/20 不思議な樹形の木があるむさしの市民公演

堕落への誘惑もまた自分の中から出ているからで、かかげた理想の習慣化は「自分が自分を自分する」という、リサイクルマークのようになっている。


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【街かどコンサート in むさしのエコ re(リ)ゾート】

【街かどコンサート in むさしのエコ re(リ)ゾート】

武蔵野文化生涯学習事業団 文化事業部から 2023 年 8 月 20 日に「街かどコンサート in むさしのエコ re ゾート」を開催するという案内メールが来た。

スケルトン構造のオルガンとリコーダーによるミニコンサートで、妻が演奏されるプログラムを見て「行きたい!」と言うので、中央線に乗って出かけてみた。

2023/08/20 リハーサル中

環境啓発施設「むさしのエコ re(リ)ゾート」は、清掃工場の建て替えに伴い、旧施設の一部を改修して再利用したすばらしい施設。

【出演】
木村理佐(オルガン)
中島恵美(リコーダー)
【演奏曲目】
J. K. ケルル: 「かっこう」によるカプリッチョ
J.P.スウェーリンク: 緑の菩提樹の下で 、
M. プレトリウス: 舞曲集「テレプシコーレ」より
W.バード : ファンタジア イ調 BK13 
【料金】
無料

楽器と演奏者が同じ床面で向かい合い、演奏に伴う細やかな音も聞き、終了後楽器に触らせてもらったりできてとても良い企画だった。猛暑の中を出かけて行って得した。


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【旅と友と本と】

【旅と友と本と】

事故や自然災害等の巻き添えで外出先に足止めされたような状態になったとき、こころを落ちつかせて自分を見失わないために読む本がスマートホンの中にあると便利だ。

とはいえどんな本でも良いわけではなくて、既読の本を次つぎにひらいて試してみたら、殺気立った人びとの喧騒のなかでも再読に耐える友のような本はそう多くない。世界が果てしなく大きくなっていくような見かたで自分を小さくすることは身を助ける。

2023/08/17 日本列島のような雲が流れていく

人それぞれに気の合う友だちは違うだろう。
自分にとってどんなときにも迎え入れてくれる友としての本は、手が届く現実に添うように書かれた関川夏央や、長谷川宏や、長田弘のエッセイであり、長谷川もよく引いている長田弘の詩集『深呼吸の必要』だったりする。

とくに長田弘の作品は、やさしい「はなしことば」で書かれているのにきちんと読めばそのぶん深くわかるようになっているので、そういうときの読書にふさわしい。

2023/08/17 荒川区西日暮里

年をとるにつれ、そういう足止め状態におちいる可能性もたかまるわけで、向き合えばこころ安らぐ相性のよい本は、いつでもどこでもスマートフォンで読めるようにしておこうと、東海道新幹線の足止め体験に遭遇して思った。


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【 8 月 16 日の清水行(復路)】

【 8 月 16 日の清水行(復路)】

以下、 8 月 16 日の復路で送信したメールより。

18:14
編集会議お疲れさまでした。静岡駅ホームは上下線とも大混雑。上りの列車が来るのは19時40分の予想だそうです●~*

19:41
もうすぐこだま号が来るけれど乗車率200%で乗れない可能性もあるそうです。そのあとは列車が来る予定がたたないそうなので乗れなかったら在来線に回ります。

20:12
やっぱり乗れなかったので在来線に回りました。到着したこだま号の中はドラクロアが描いた難船の絵みたいで、車内に病人発生の情報もあり、こりゃだめだと思いました。熱海で乗り継げば東京まで行けるそうです。

20:35
熱海行き列車に乗車。座れました👮🌴

21:57
熱海着。無事東京行きに乗って座れました👮🌴

23:51
東京駅着。山手線に乗り換えます👮🌴

25:03
駒込までたどり着いたらなんと日付が変わっていました。

25:32
清水で編集会議でしたが新富士駅手前で豪雨のため新幹線が動かなくなり車内で4時間閉じ込められてたいへんでした。帰りも静岡駅ホームで 3 時間待たされた挙句、やっと来たこだまは人間押し寿司状態。中では病人も発生しており、これ以上乗れないから、今日中に帰京したければ在来線に回れというので乗り継いで帰ったら日付が変わっていました。駒込駅改札に人がいたので特急券分を返してもらえるのではないかと事情を話したら、赤ボールペンで返却指示を書き込み、駅名印と担当者印を押してくれたので、これでよしと納得して帰宅しました。

   ***

前夜駒込駅で、特急料金払い戻しは巣鴨駅の「みどりの窓口」に行けばいいのかと聞いたら、巣鴨駅のはもうないので池袋か日暮里に行けという。

日付が変わって 2023 年 8 月 17 日、晴れているので気温が上る前の午前中、日暮里駅まで払い戻しを受けに行った。

「みどりの窓口」は払い戻しの人でいっぱいだった。昨日の乗車を断念したらしい学生風の男性が払い戻しを受けたあと、今日は確実に乗車できる列車はあるのかと聞き、それは東京駅に行って最新情報を確かめてもらうしかないと言われて肩を落としていた。かわいそうに。

待たされて払い戻しを受け、駅前から坂を上り、懐かしい夕焼けだんだんを下り、谷中銀座を抜け、よみせ通りのコシヅカハムで、戻ってきた特急料金を気前よく使った買い物をし、不忍通りに出て、折りよくやって来た都営バスに乗り、上富士前で下車して帰宅した。


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スイス民謡『おおブレネリ Oh Vreneli 』

ドイツ民謡『山の音楽家 Ich bin ein Musikante 』

チェコ民謡『ドードレブスカ・ポルカ(山のポルカ)Doudlebska Polka 』

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【 8 月 16 日の清水行】

【 8 月 16 日の清水行】

台風が通過したので安心して、晴天の東京から新幹線に乗り清水へと日帰り出張した。

こだま号が三島駅を過ぎて新富士駅に近づいたら空が急に暗くなり、「緊急停車します」という車内放送があって新富士駅手前でガクンと止まったまま動かなくなった。三島・静岡間で雨量計の値が安全運行の基準値を超えているという。

かつて清水を襲った七夕豪雨のときは大学生で東京にいたが、清水の母は「バケツをひっくり返したような雨だった」と言っていた。そういう雨を生まれて初めて見た。新幹線車両が滝に打たれているようで、静岡県が富士市に設置した雨量計は時間あたり 92 ミリの猛烈な雨を記録したらしい。

2023年8月16日8時37分 停車中の新富士駅手前

静岡駅 8  時 47 分着予定のこだま 705 号が新富士から再び動き始めたのは結局 12 時 3 分だった。車内放送で「新富士駅で停車したため 40 分ほど遅れて……」と言いかけて「 4 時間ほど」と言い直したので乗客からヤケクソ気味な笑いが聞こえた。

予定の訪問先を二件キャンセルしたが、清水本町の妙生寺で北村欽哉先生にお会いする要件だけはなんとか済ませたいと思い、静岡駅に着いてすぐ在来線に乗り換えようとしたら倒木でこちらも不通になっている。待っていたら興津までは行ける可能性もありますと駅員は言う。

困った時の地方鉄道頼り。新静岡駅にまわったら、出発した静鉄電車は天下がどうしたというように、ゆっくり悠然と走って新清水駅に到着した。


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