▼確かに出っ張っちゃう…

毎朝トラックに野菜を積んで群馬から売りに来るご夫婦がいて
品物の質もさることながら、人柄に惹かれて
週末になるとリュックサックを背負って買い物に行く。

オヤジが面白い人で店頭に立って客に講釈をたれている。
よい野菜の選び方や品種に関する蘊蓄や
調理方法のアドバイスなのだけれど
ちょっとピントがはずれているのが脱力的に笑える。

まだ新婚早々のように見える夫婦者がニラを手に取ったら
「ニラは葉っぱの幅が広いものを選んだ方がいい」
というので、どうしてだろうと興味をひかれて聞いていたら
「幅が広いと食べたときに歯の隙間に挟まりにくい」
などというのが理由で、一事が万事その調子なのだ。

もう旬を過ぎたのか、白菜の品質が落ちてきており、
まるごと一個買うと使い切るまでに傷んでしまうので
どうしようかと考えていたら
「うちは半分に切って売らないんだよ」
と言い、その理由がふるっていて
「白菜は半分に切ると真ん中が出っ張っちゃうんだよ」
などと言う。



白菜のみならず、キャベツもタマネギも
半分に切るといつの間にか真ん中が出っ張る。
長ネギもそのままでは野菜室に入らないので
半分に切っておくとやはり真ん中が出っ張る。
出っ張った部分が食べられなくもないと思うのだけれど
ついついジャガイモの芽からの連想でチョンと切り落としたくなる。
今朝も野菜室から長ネギを取り出したら
やっぱり真ん中が出っ張っていた。
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▼パキラ

脱サラしてフリーランスになった春、
仕事先で貰った手のひらにのる小さな水耕栽培の観葉植物。
水だけで何年も生き続けているのがいじらしいので
鉢に土を入れ植え替えて育てたら次第に大きくなった。



突然パラパラと葉を落として幹だけになる時期があり
単なる鉢植えの棒になった姿を眺めて
「(とうとうこいつも寿命が尽きたか…)」
と思っていると、また先端から10ミリにも満たない小さな葉を出し
「ああ生きてた!」
と喜ぶということを、もう24年間も繰り返している。
今朝の新芽の長さは約8ミリ。
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▼蕎麦屋の存在を確かめに行くことの理由

仕事が忙しいのでなるべく外出をひかえ
どうしてもの外出時にはなるべく寄り道を避けている。

そういえばずいぶん前に、四谷新道にへぎそばの店が開店したけれど
あの店はどうなっているかと気になったので
四谷駅乗り換えのついでに我慢できず小さな寄り道をした。



「(あった、あった、ちゃんとある!)」
と妙に嬉しいのが不思議で、この店のことをネットで調べたら
「ほぼ100%がおっさん系の客」などというレビューがあった。

最近は家でも呑んだ最後にざる蕎麦でしめるのが好きで
蕎麦屋があるだけで嬉しいのは自分がおっさん系になった証拠かもしれない。
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▼テンキーを探して


大学を出て勤めたデザイン会社にはトレスコがなかった。
正確にはトレスコープといってものの形を投影して
正確にトレースしたり、正確な寸法で写真撮影したりできる道具で
どこの会社にも当たり前にあるものがなかったのであきれた。
そしてトレスコが欲しいなどと言うと
「機械に頼るな、自分の眼を頼りに仕事をしろ」
などとわかったようなわからないようなことを言い、トレスコに対して
「メデスコを使え」
などと脱力的な小言を言われたものだった。

確かに、コンピュータの中でデザインの仕事をしていると
機械に頼らず自分の眼に頼って仕事をした方が
感性を活かした仕事ができると思うことが多いけれど
雑誌などのレイアウト作業では数値入力を駆使した方が
速く正確で効率が良い作業ができるので、
マウス操作ではなく数字のテンキーを叩くことが多い。



忙しいので仕事を持ち帰って自宅のノートパソコンで残業をしているけれど
ノートパソコンには専用のテンキーがないので効率的でない。
不便で仕方がないので仕事で代々木まで外出した帰りに
新宿ヨドバシカメラ本店でUSBハブを兼ねたテンキーを買ってきた。

マウス同様、Windows用でもMacintoshに使えそうな気もするのだけれど
忙しいときにトラブルになると嫌なのでMacintosh用とうたったものを探すと
ほとんど選択肢がないので驚いた。
そればかりか、テンキー売り場自体が
店の奥のわずかな一角にひっそりあって探すのに苦労した。

昔持っていたイタリアオリベッティ社のノートパソコンは
小さな専用テンキーがついていてとても便利だったが
どうして専用テンキー内蔵のノートパソコンがないのかと不思議に思う。
あまりニーズがないのはノートパソコンが「メデスコ」に近いからかもしれない。
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【わさび茶漬け】

【わさび茶漬け】
 
東京に出てきた母親が東京の薬局で
「間宮アロエ軟膏をください」
と静岡市駿河区にあるアロエ製薬の軟膏を指名買いしようとするので
「(ないんじゃないかな)」
と思ったらちゃんと出てきて驚いたことがある。
それ以来注意して見ているけれど東京の薬局にはちゃんと間宮アロエ軟膏がある。



東京で売られている静岡市葵区にある株式会社トーノーが作っているわさび茶漬け。
わさびと海苔と三つ葉の香りがよくて気に入っている。


郷里静岡市清水区では見かけたことがないのだけれど東京ではたまにお茶漬けサラサラがしたいと近所の店まで買いに行っている。
 
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▼雨上がりの忘れ物

東京は久しぶりの雨だったような気がする。



子どもの頃から、雨上がりというのは妙に嬉しくて
大人になってからも心の中でスキップしたくなる。



身も心も軽くなった気がして家に帰り
どこかに傘を置き忘れて叱られたのも、
こんな雨上がり。
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▼ペコちゃん焼


2月19日の日記

雑誌の原稿を受け取りに新宿区東五軒町の出版社に行き
神楽坂を降りて地下鉄南北線飯田橋駅まで歩いたので
義父母へのお土産に神楽坂名物ペコちゃん焼を買った。



もらった小さなパンフレットによると
近所に語学学校がありそこのフランス人に人気だと書かれていた。
友だちが話していた糖尿の人だろうか。

小学生時代、まぶたをクルリンと裏返して白目を出し
舌をペロッと出してヘンな顔をして面白がらせる女ともだちがいた。



いたずら好きな女の子を思い出させる
白目のペコちゃんがいいなぁと思う。
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▼ゼブラのある帰り道

2月18日の日記

学生時代、卒業前の就職活動が始まり
友人たちに習って自分も一応会社訪問でもしておこうかと思い
どんな会社に興味があるか、と心の中で自分に問い
都内の玩具メーカーを選んで通ったことがあるのだけれど
会社説明を聞くうちに、自分の好きな世界と思えなくてやめてしまった。

雑誌の打ち合わせで出かける新宿区東五軒町に
文具メーカーのゼブラ本社がある。



「見える・見える」というインク残量がわかることを訴求した
透明軸ボールペンのテレビCMも懐かしいけれど
「♪ゼブラ・ゼブラ・ゼブラ・ゼブラ・ボールペン・ゼブラ」
という走るシマウマを背景に流れたCMソングが
今も懐かしく耳に残っている。

子どもの頃から現在に至るまで文房具が好きで
一日中、文房具を使って何かを作り出していることがお金になるような
仕事に就くことが夢だったのかもしれないな、と今になって思う。
この建物の中に文房具を考え、作り、売っている人たちがいる
と思っただけで妙にワクワクした気分になる。
学生時代、どうして文具メーカー訪問を思いつかなかったのだろう
と、文具メーカーの看板を見上げ、ふと不思議に思う。
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▼二月の夏日とドイツ製ウォークマン

■2月15日の日記

昨日、郷里静岡県清水では気温が25度を超えて夏日となり
二月としては観測史上最高の26.8度を記録したという。



例年ならわずかながらの暖かみに春を感じるところだけれど
額の汗をぬぐいながら眺める水仙の花。



二月の夏日という言葉の出会いに感じる違和感に似た
ドイツ製ウォークマンという不思議なワゴンセール。
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▼二月の初夏

■2月14日の日記

南から暖気が流れ込んでしかも晴天なので初夏のような暑さになった六義園。
午後0時38分に大手町で23.1度を記録したという。



六義園で剪定作業をする庭師も暑そう。
郷里静岡県静岡市では11時14分に25度を突破して
25.4度の夏日になったという。



日射しを透かしてみると白い虫がたくさん飛んでいる。



池の浅瀬ではカラスがたまらず行水を始め
近くの枝に次々に飛んできて行水の順番待ちをしていた。
喧嘩したりせずちゃんと順番を待っているので感心した。
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▼新潟県人会館

■2月13日の日記

台東区上野一丁目。
東大正門前の出版社が引っ越したビルがある同じ区画に
東京新潟県人会館がある。



新潟県の大きな地図が欲しいと思っていた。
新潟県は大きいので県全体が一望できる地図では
縮尺を小さくしなくてはならないので細部が小さく見えづらい。
新刊書のプレゼンを終えた帰りにふと寄ってみたら
何と希望通りの大きな新潟県地図が無料で配られていた。
うれしい。



この新潟県地図は上下に県を分断することで
裏表ではあるけれど大きな縮尺で細部を見ることができる。



上下に分断したら佐渡は下側に属すると思っていたけれど
上側にあるのが意外だった。



この界隈に住む人は、毎日ここまで来れば
新潟日報を読むことができるようになっている。
7つもの地方版があることでいかに新潟がでかいかがわかる。
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■2月11日の日記

■2月11日の日記

月曜日になんやかやと仕事が集中することが多い。
明日が月曜日だと思っただけで憂鬱になるという友だちも多く、
「月曜日なんてなければいいのに!」
と笑い合ったりする。



世の中から月曜日がなくなれば火曜日が嫌いになるに決まっており、
要するに休日の翌日が人を憂鬱にさせるのは
学校に通っていた子ども時代となにも変わらない。
明日は月曜なのに宿題が終わっていない憂鬱と
大人のそれは本質的に変わらないのだろう。

祭日の翌日もまた月曜日と良くにており、
祭日のある週は月曜日がふたつあるようなものかもしれない。

「祭日なんてなければいいのに!」
という友だちはもっと多い。
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▼ヒッチコックの烏(カラス)

■2月10日の日記

アルフレッド・ヒッチコックの
『鳥(The Birds)』が公開されたのは1963年。
僕は静岡県清水でTVを通じてみたので
その3~4年後くらいだったのかもしれない。

仕事帰りに六義園正門前で信号待ちをしていたら
突然六義園内からカラスの大群が飛び立ち、
脇の女性が「キャッ!」と悲鳴を上げたので
見上げたら空を埋め尽くすようなカラスの群れだった。
慌ててカメラを取り出して撮影したけれど
飛び立ち遅れたカラスがまばらにいる空しか写っていなかった。



六義園脇で暮らし初めて15年ほどになるけれど
引っ越してきた頃は、カラスがこんなに多くなくて、
そのかわりハトがとても多かった。
ハトが多い頃はベランダに巣を作って卵を産んだが
産むとすぐにカラスが襲って卵を食べてしまい、
その後しばらくはカラスが、またハトが卵を産んでいないかと
時々見回りに来ては巣のあった場所をのぞき込んでいた。
ハトがいなくなったこととカラスが増えたことに
そんなことがちょっとは関係ありそうな気がする。

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▼ペコちゃん焼

■2月8日の日記

18時から神楽坂でひらかれた雑誌編集会議に
向かう道すがらにて。



日本でここにしかない「ペコちゃん焼」に
行列ができていて何だかホッとした。
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▼ドジョウの佃煮

■2月8日の日記

18時から神楽坂でひらかれた雑誌編集会議に登場した
女性編集者の霞ヶ浦土産。
初めて体験したドジョウの佃煮。



全く味醂・砂糖の甘みがないので佃煮というより醤油煮。
もうちょっと佃煮風な味付けで煮込んだ方が万人受けしそうだけれど
地元でドジョウ好きの食通は
こういうさっぱりとして煮すぎない仕上がりでないと
ドジョウの地味が損なわれる、と言うのかもしれない。
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