電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
▼ハベリ
近所にあるインド料理の店『ハベリ』。
この店には飲み放題1980円というのがあり
3500円のコースとあわせると一晩踊るマハラジャになれる。
ウェブページを見たら
「スタッフは紳士なインド人」
とあるのが笑える。
▼1リットル丸呑み
コンビニで朝食用に1リットル紙パック入り牛乳を買い
帰宅して袋の中を見たら
頼みもしないのに長いストローが入っていた。
1リットル牛乳パックにストローをさして
ひとりで1本飲むと思われたのだろうか。
驚いたけれどこういうものがあるということは
そういう人が当たり前にいるのだろう。
▼巨大煙突と夕暮れ
友人のブログより。
「帰り道に首都高速を、ナビの指示通りに北池袋方面を通り、渋谷に向って行くと、
友人のブログで見た背の高い煙突が見えた。」
午後6時、その「巨大な煙突」の見える六義園上空。
▼路上禁煙地区
友人が道に落ちている百円硬貨を拾い
自分はもう何十年もお金など拾ったことがないのに気づく。
足もとに関して注意力散漫なのかも知れなくて
良くつまずくし時々転ぶ。
いい歳して転ぶのは恥ずかしいものだ。
▼天と地と
子どもの頃ビルディングというものは永遠不滅のもののような気がし
いずれ寿命が来て取り壊されるとしてもそれは
もう自分が死んだ先ののことだろうと思っていたけれど
竣工時を覚えているビルが取り壊されるのを見かけるようになってからは
ビルなんて旅人が地上に張った
大がかりなテント程度のものかもしれないと思うようになった。
しょせん大がかりなテント程度のものだと思っているくせに
やはり巨大高層ビルを見るとつい天を仰いでしまい
手前の三階建てビル脇に植えられた木の根方に
小さな石碑があったことを見落としており、そっちの方がはるかに大事なので
あとで写真を見直して発見し
ちゃんと確認せずに残念なことをしたと後悔する。
▼メタボリックなブランチ
虎ノ門から見た霞ヶ関方向。
郷里静岡県清水からも竣工した霞ヶ関ビル(1968)を見学しに行き
記念に買ってきたメダルを学校に持ってきて自慢げに見せる級友がいた。
高校を卒業して上京したら都内には高層ビルが次々にでき、
新宿の住友ビル(1974)も三井ビル(1974)も京王プラザホテル(1974)も
KDDビル(1974)もみな一目でそれとわかる個性を持っていた。
そういう意味で僕は東京都庁の建物が嫌いではないし
霞ヶ関あたりに増殖しているよく似たビルを見る度に
つまらない時代になったなぁと思う。
▼このゴジラが最後の一匹だとは思えない。
岡本太郎の作品見直しがちょっとしたブームのように思う。
ゴジラ像のある日比谷側からガードと高速をくぐって銀座側に出ると
岡本太郎作のモニュメントがある。
岡本作品をあれこれ見ていると
岡本太郎最高の作品は
こういうものを作り続けた岡本太郎の存在そのものだったような気がし
今の時代が求めているのは岡本作品の見直しではなく、
第二第三の岡本太郎出現なのかも知れない。
この岡本太郎が最後の一人だとは思えない。
▼ミーミーの店
非常にインパクトのある看板と店名で
インパクトがあるのに何の店かわからない。
こういうのがインターネットの時代では有効なんだと思う。
「ミーミーの店」←検索
とやれば「何の店だろう」と突入してみた人達のブログがヒットし
とても深い口コミの宣伝が成立してしまう。
意表を突いた看板一発勝負。
▼強風と雪
東京のみならず郷里静岡県も強風が吹いたが
日本海側も風が強くしかもそれに雪が混じっているのだから大変だ。
夜は地吹雪だったと言う。
電脳六義園通信所農林水産通信員が未明に帰り着いた新潟支局の玄関。
よく見ると奥まった玄関先の植木鉢や掃除道具の上や郵便受けや
ご丁寧にドアチャイムボタンの上にまで雪が吹き付けられている。
▼強風二日目
昨日に引き続き東京は突風の吹く朝になった。
六義園越しに見るサンシャイン60が揺れている。
大丈夫かと心配になって写真を撮ったら揺れていたのは六義園の木の方で
サンシャイン60手ぶれ補正機能のおかげで静止していた。
▼強風
午後から買い物に出たら
駒込駅前にある神社の木が轟々と音を立てて鳴っていた。
山手線は動いていたけれど、
午後3時現在、高崎線、宇都宮線、京浜東北線、武蔵野線、川越線、
常磐線、京葉線、湘南新宿ラインが強風のため運行を見合わせている。
▼庵原ミカンそろい踏み
我が家には娘から
「片付けすぎの片付け魔」
と娘に呆れられている義母がいる。
郷里静岡県清水の友人が送ってくれた庵原のミカンも……
……ほらね、こんな風にきちっと並べられてから
ひとつずつ大切に食べられていく。
なんだか笑えてしかたない。
▼おはようと…
昨日見かけた文京区立昭和小学校の一年生が書いた標語から
数百メートルほど離れた場所で見つけた五年生の標語。
「おはようとあいさつしてから朝が来る」
これも素晴らしくて感動してしまい
子どもというのはそもそも詩人なのかも知れない。
そのまんまなのに、浅くない。
▼さようならをいえば…
友人を誘ってアジア文化会館へ向かう途中
本郷通り沿いに掲示されていた
文京区立昭和小学校一年生が書いた標語。
「さようならをいえばあしたもげんきいっぱい」
小学生を思い浮かべずに漠然と良く味わうと
いろいろに解釈できてとても奥深い。
▼アジア文化会館とベトナム麺
新潟の友人が楽器のレッスンを受けるため月に一度の上京をし
今回も昼食を一緒に食べることになったので
話の種に近所にあるアジア文化会館へ。
地下に素朴でこぢんまりした食堂があって
アジア各国のお国言葉が飛び交う“アジア食堂”的ムードが
懐かしいので案内がてら久しぶりに行ってみた。
インドカレーとタイカレーと日替わり中華料理という
シンプルなメニューは以前から変わらないけれど
ベトナム麺「フォー」がメニューに加わっており
生まれて初めて食べてみた。美味しい。
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