酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

音楽への想いの表し方~好対照の番組を見て

2007-03-28 00:59:27 | 音楽
 NHK衛星第2で二つの音楽番組を見た。「全米ベストヒット」(25日夜)と「ライブ・フロム・アビーロード」(26日深夜)である。

 「全米ベストヒット」では、「ローリング・ストーン」誌選出の「ベストソング500」のうち上位100曲が放映された。①「ライク・ア・ローリング・ストーン」②「サティスファクション」③「イマジン」は順当だが、全体的には<看板に偽りあり>である。172人の選者は名を成したアーティスト、作家、業界人で、「俺たちの時代(60年代)がポップミュージックの全盛期だった。君たちも敬意を払い給え」といった、<アメリカ団塊世代>の権威主義が臭っている。若者よ、老人の繰り言に騙されるな! ロックとは考古学と無縁で、日々変化を遂げる音楽なのだから……。

 正鵠を射た「ベスト100」をアメリカで選出するなら、コーチェラ(世界最高級のフェス)に集う現役ロッカーやファンにも投票権を与えるべきだろう。90年以降の楽曲でランクインしたのは、ニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーンスプリット」(9位)1曲だけである。甚だしい時代錯誤は、<相対性理論以降もニュートン力学にしがみつく学者のマスターベーション>というべきか。

 いい意味での驚きも多少はあった。キンクスが2曲ランクインしていたこと。そして、15位の「ロンドン・コーリング」(クラッシュ)だ。在りし日のジョー・ストラマーの姿に触れ、厚生年金会館での衝撃が甦った。

 口直しになったのは「ライブ・フロム・アビーロード」だった。新旧のミュージシャンのスタジオライブに、インタビューが織り込まれていた。

 ポール・サイモン、プライマル・スクリーム、スノウ・パトロール、ミューズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズといったお気に入りに加え、デイヴ・ギルモアとフィル・マンザネラ、デーモン・アルバーンとポール・シムノンの共演も興味深かった。今回は番宣目的のオムニバス版だったか、4月以降はハイビジョンでロングバージョン(全9回)が放映される。音楽への想いに溢れたライブを楽しみにしている。

 最後に訃報を。植木等さんが亡くなった。享年80歳である。子供の頃の「シャボン玉ホリデー」、30年以上のタイムラグで見た「無責任シリーズ」が記憶に残っている。僧侶で社会運動家だった父の影響もあり、植木さんは自ら演じた「C調男」と正反対の実直な人柄だったという。ご冥福をお祈りしたい。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「さよならG」の高松宮記念... | トップ | 「桜三月散歩道」~気分はす... »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最近あんまりTV見てません(;^_^A) (O-dash。)
2007-04-08 22:29:23
お久しぶりです(^ω^)。
最近TV殆ど見てませんよ。この番組も見ませんでした。
なんか、最近メディアは
嫌に「ROCK」はカッコいいんだ!とか言って
60~70年代ファッションを流行らそうとしてますよね。
「ロックは死んだ」とジョニーロットンが
80年代に言ってましたけどね(^ω^)。
ま~60~70年代ファッションで困るのは
ズボンがジーンズばかりで穿く物が無いので
スカートを穿かなければならない事とか
変な服ばかりなので買い物しなくて済む事くらいですが(^ω^)。

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事