台風14号が日本列島を縦断中だ。季節外れの嵐に、被害が最小限にとどまることを祈りたい。
天皇賞は内枠有利になりそうだ。POG指名馬エイシンアポロンは時計勝負なら出番はなかったが、雨の影響が残れば好走する可能性もある。予想ではなく願望で、アポロンを軸に馬連、3連単を少額購入する予定だ。相手は平凡にブエナビスタ、ペルーサ、アーネストリーあたりか。
「トイレット」(荻上直子監督)をようやく新宿で見た。胃薬のように心をスッキリさせてくれる作品で、頻繁に登場したギョーザが無性に食べたくなり、観賞後は歌舞伎町の「大阪王将」に足を運んだ。
多くの方がテレビやDVDで本作をご覧になるはずだから、ネタバレは避け、背景にポイントを置いて記したい。
冒頭は母の葬儀で、語り部である次男レイ、長男モーリー、両者の妹リサが墓地でうなだれている。ロボットおたくのレイは恋人どころか友人もいない。モリッシー似の兄モーリーはさらに深刻で、引きこもり状態が続いている。大学生のリサが家族のエンジンで、猫のセンセーが癒やし役を果たしていた。
日本から呼ばれて母の最期を看取り、そのまま家族の一員になったのがばあちゃん(もたいまさこ)だ。長いトイレの後に深いため息を吐くばあちゃんは一言も発しないが、ストーリーが進むにつれて兄妹の心の刺を抜き、才能や長所を引き出していく。優しき魔女といった役どころで、エアギター好きという設定も面白い。
トロントの美しい街並みが、手触り感のあるストーリーにマッチしている。日本文化の浸透ぶり、レイとインド系の同僚アグニの異文化コミュニケーションも恰好のスパイスになっていた。
和みドラマといえる本作だが、「巨人の星」の魔送球並みの謎が前提になっている。「ばあちゃんって血が繋がっているの?」という疑問で、兄妹の容姿に日本人のDNAは全く感じられない。荻上監督は〝旧来の家族〟に疑問を抱いているのだろう。「かもめ食堂」(06年)でも、ヘルシンキの地で一つの家族になる3人の女性を描いていた。
NHK総合で昨日、「どうする、無縁社会」と題された特集番組が放映された。日本シリーズを見ていたので内容はわからないが、〝旧来の家族〟が崩壊しつつある以上、〝新しい家族〟を目指す時機に来ていると思う。
「春との旅」で親族から拒絶された忠男(仲代達矢)に手を差し伸べたのは、自殺した娘の夫と再婚した伸子(戸田菜穂)だった。映画なら「フローズン・リバー」、小説なら「仮想儀礼」(篠田節子)と、血縁、セックス、金やしがらみに縛られない家族の形を追求する作品が内外で増えている。
孤独な老人が複数のフリーターに部屋を開放するもよし、感性や嗜好を軸にした〝常識外れ〟の同居もよし……。管理の手段である戸籍から自由になれば、家族はバリエーション豊かなレシピになる。
かく言う俺も、密かに〝新しい家族〟を志向している。実現に至らず妄想に終わることは確実だけど……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_rain.gif)
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天皇賞は内枠有利になりそうだ。POG指名馬エイシンアポロンは時計勝負なら出番はなかったが、雨の影響が残れば好走する可能性もある。予想ではなく願望で、アポロンを軸に馬連、3連単を少額購入する予定だ。相手は平凡にブエナビスタ、ペルーサ、アーネストリーあたりか。
「トイレット」(荻上直子監督)をようやく新宿で見た。胃薬のように心をスッキリさせてくれる作品で、頻繁に登場したギョーザが無性に食べたくなり、観賞後は歌舞伎町の「大阪王将」に足を運んだ。
多くの方がテレビやDVDで本作をご覧になるはずだから、ネタバレは避け、背景にポイントを置いて記したい。
冒頭は母の葬儀で、語り部である次男レイ、長男モーリー、両者の妹リサが墓地でうなだれている。ロボットおたくのレイは恋人どころか友人もいない。モリッシー似の兄モーリーはさらに深刻で、引きこもり状態が続いている。大学生のリサが家族のエンジンで、猫のセンセーが癒やし役を果たしていた。
日本から呼ばれて母の最期を看取り、そのまま家族の一員になったのがばあちゃん(もたいまさこ)だ。長いトイレの後に深いため息を吐くばあちゃんは一言も発しないが、ストーリーが進むにつれて兄妹の心の刺を抜き、才能や長所を引き出していく。優しき魔女といった役どころで、エアギター好きという設定も面白い。
トロントの美しい街並みが、手触り感のあるストーリーにマッチしている。日本文化の浸透ぶり、レイとインド系の同僚アグニの異文化コミュニケーションも恰好のスパイスになっていた。
和みドラマといえる本作だが、「巨人の星」の魔送球並みの謎が前提になっている。「ばあちゃんって血が繋がっているの?」という疑問で、兄妹の容姿に日本人のDNAは全く感じられない。荻上監督は〝旧来の家族〟に疑問を抱いているのだろう。「かもめ食堂」(06年)でも、ヘルシンキの地で一つの家族になる3人の女性を描いていた。
NHK総合で昨日、「どうする、無縁社会」と題された特集番組が放映された。日本シリーズを見ていたので内容はわからないが、〝旧来の家族〟が崩壊しつつある以上、〝新しい家族〟を目指す時機に来ていると思う。
「春との旅」で親族から拒絶された忠男(仲代達矢)に手を差し伸べたのは、自殺した娘の夫と再婚した伸子(戸田菜穂)だった。映画なら「フローズン・リバー」、小説なら「仮想儀礼」(篠田節子)と、血縁、セックス、金やしがらみに縛られない家族の形を追求する作品が内外で増えている。
孤独な老人が複数のフリーターに部屋を開放するもよし、感性や嗜好を軸にした〝常識外れ〟の同居もよし……。管理の手段である戸籍から自由になれば、家族はバリエーション豊かなレシピになる。
かく言う俺も、密かに〝新しい家族〟を志向している。実現に至らず妄想に終わることは確実だけど……。
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