酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

初夏の雑感あれこれ~日本ダービー、MLBの若きモンスターたち、藤井聡太を継ぐ者

2024-05-23 21:44:33 | 独り言
 日本ダービーの枠順が決まった。競馬歴45年の俺にも、ダービーには様々な思い出がある。初めて馬券を取ったのは1982年で、バンブーアトラス-ワカテンザンの枠連は2800円だった。勤め人時代に参加していたPOGは指名馬4頭という小規模なものだったが、97年のダービー馬サニーブライアンは皐月賞を勝ったにもかかわらずフロック視され7番人気で、シルクジャスティスとの馬連は4860円だった。

 フリーになってメンバーになったPOGはレートが高く、気合が入った。2012年のダービーはディープブリランテ-フェノーメノの指名馬ワンツーという最高の結末で、19年に2番手追走から逃げ切ったロジャーバローズも記憶に新しい。欲というより愛を覚えていたのは17年に3着に敗れたアドミラブルだった。9月に喘鳴症で9着に惨敗したが、5カ月半ぶりに復活して3連勝し、1番人気に推される。競馬サークル内の空気も〝確勝〟だっただけに、レース後の落胆は大きかった。

 今はPOGと関係ないし、少額しか賭けないから、冷静に楽しむことが出来る。皐月賞馬の⑮ジャスティンミラノを中心視せざるを得ないが、相手は⑧アーバンシックと⑬シンエンペラーを考えている。応援するのはアドミラブルで無念の涙を流し、来年に定年を控える音無師が送り出す⑩サンライズジパングだ。シンエンペラーとサンライズジパングは重厚な欧州血統で、スピード決着にどう対応するか注目したい。

 MLBを観戦する機会が増えた。大谷、山本が牽引するドジャーズはポストシーズンを見据えているし、七色の変化球を駆使するダルビッシュの進化には目を瞠る。通用しないと決めつけていた今永のMLB仕様の変身には驚いたし、菊池と鈴木も頑張っている。日本人以外に若きモンスターたちを見つけた。NFLにもモンスターは多いが、システムに縛られている感がある。以下の3人は解き放たれたフィジカルエリートだ。

 レッズのエリー・デラクルーズ(22)はホームラン王と100盗塁を狙える強肩の内野手だ。オリオールズのガナー・ヘンダーソン(22)は内野ならどこでもこなせるユーティリティープレーヤーで、今季すでに16ホーマーを記録している。パイレーツのポール・スキーンズ(21)はフォーシームの平均球速が160㌔の剛腕ルーキーで先日、6回無安打11三振で初勝利を挙げた。数年後、彼らはどこまで進化しているのだろう。

 おととい(21日)行われた竜王戦6組決勝は注目の対局だった。藤本渚五段は18歳の最年少棋士、対する山下数毅三段は15歳の奨励会員で、三段リーグで次点1回を獲得している。この対局で勝てば次点1回が与えられるので、2回で4段昇段となりプロ入りが確定するのだ。両者は研究仲間でもあり、手の内は知り尽くしている。山下優勢の場面もあったが、最後は藤本が貫禄を見せた。

 藤井聡太八冠からタイトルを奪う者は誰かと聞かれたら、将棋ファンはまず叡王戦で藤井をカド番に追い詰めている伊藤匠七段(22)を、次に藤本と山下を挙げるだろう。ポイントになるのは若さだ。三段リーグには44人がひしめき、年間でプロになれるのは4人という狭き門である。天才たちは練習将棋で切磋琢磨し、AIを導入して最先端の戦法を研究している。四段昇級を果たした棋士が涙ぐむのもわかる気がする。
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