マイケル・ジャクソンの死が波紋を広げている。彼の音楽に関心を抱いたことはなかったが、同世代の天才の死を心から悼みたい。
<黒人って格好いい>がロック誕生の原動力で、エルビス、ストーンズ、フーはモータウンを教科書に基礎を築いた。そのモータウンからデビューしたマイケルだが、真逆の道を歩み、<白人になりたい>という実現不可能の夢にとり憑かれる。マイケルは死によって孤独、苦悩、絶望から解き放たれたのではないか。
橋下、東国原両知事の背後に潜むシナリオライターに警戒が必要だ。両者が真っ当なら、片山善博、田中康夫、橋本大二郎、浅野史郎、北川正恭といった知事経験者の各氏と連携しているはずだが、そんな様子はない。地方分権は確かに一つの争点だが、腐敗と堕落がメディアで報じられる自治体(特に関西)に財源が移譲されたら、利権集団との夥しい癒着が横行するはずだ。
現在日本の最大の課題といえる貧困をテーマに据えた「朝まで生テレビ!」(26日深夜)で、湯浅誠氏(反貧困ネットワーク事務局長)、雨宮処凛氏(同副代表)から、貧困と自殺の連鎖などシビアな現実が提示される。〝東京ウオーカー〟たる俺もホームレスの低年齢化をこの目で確認しているが、自助努力を強調するパネリストもいた。
事態が深刻であることは理解できても、有効な処方箋が提示されない。福祉と社会保障の拡充は必要だが、企業への増税に財源を求める意見に対し、国際競争力の低下を招くとの理由で反論が出るなど、堂々巡りのうちにジ・エンドとなった。
視聴者は貧困解決の方法として、政権交代をトップに挙げていた。違和感を覚えたが、政権交代が閉塞感を打破することは言うまでもない。<選挙≒革命>の構図が、この国で出来上がりつつあるようだ。
俺が学生だった頃も、日本は多くの矛盾を抱えていた。抗議の声を上げたこともあったが、経済に関しては楽観論に捉われていた。中庸を好む日本人はいずれ〝エコノミックアニマル〟から脱却し、身丈に合った繁栄を求めるのではないかという……。
あれから30年、膨張した身丈は破裂して、今じゃ裸体を覆うことさえ難しくなっている。欧州各国の手厚い社会保障と医療制度、食料自給率と環境保護を目の当たりにして、〝世界2位の経済大国〟が幻想に過ぎなかったことに思い至る。
今年最初のブログでは、ミューズの「ナイツ・オブ・サイドニア」の歌詞に乗って<決起宣言>したものの、1カ月足らずで個人的な状況に変化が起きた。好条件の仕事を得たとはいえ、拳を下ろすわけにもいかないから、反貧困ネットワークの賛助会員になった。それぞれが出来る範囲で関われる緩やかな形態であることも、入会理由の一つである。
仕事とブログの両立で精いっぱいだから、元日時点で決意していた実践には至らず、少額寄付者にとどまっている。現状ままでは申し訳ないので、会が主催するシンポジウムに参加してブログで紹介するなど、活動の幅を広げていきたい。
再読した「ペスト」で<自分一人が幸福になるということは、恥ずべきことかもしれないんです>というランベールの言葉に感銘を受けた。ペストの主要人物のように高尚には生きられないが、「俺は人間だ」と誇りうる理由を見つけられたら幸いだ。
最後に、ミューズの5thアルバムのタイトルが“Resistance”(抵抗)に決まった。彼らが果たして<スペースミュージックとラディカリズムの融合>という奇跡を成しえたのか、今から発売日(9月)が待ち遠しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
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<黒人って格好いい>がロック誕生の原動力で、エルビス、ストーンズ、フーはモータウンを教科書に基礎を築いた。そのモータウンからデビューしたマイケルだが、真逆の道を歩み、<白人になりたい>という実現不可能の夢にとり憑かれる。マイケルは死によって孤独、苦悩、絶望から解き放たれたのではないか。
橋下、東国原両知事の背後に潜むシナリオライターに警戒が必要だ。両者が真っ当なら、片山善博、田中康夫、橋本大二郎、浅野史郎、北川正恭といった知事経験者の各氏と連携しているはずだが、そんな様子はない。地方分権は確かに一つの争点だが、腐敗と堕落がメディアで報じられる自治体(特に関西)に財源が移譲されたら、利権集団との夥しい癒着が横行するはずだ。
現在日本の最大の課題といえる貧困をテーマに据えた「朝まで生テレビ!」(26日深夜)で、湯浅誠氏(反貧困ネットワーク事務局長)、雨宮処凛氏(同副代表)から、貧困と自殺の連鎖などシビアな現実が提示される。〝東京ウオーカー〟たる俺もホームレスの低年齢化をこの目で確認しているが、自助努力を強調するパネリストもいた。
事態が深刻であることは理解できても、有効な処方箋が提示されない。福祉と社会保障の拡充は必要だが、企業への増税に財源を求める意見に対し、国際競争力の低下を招くとの理由で反論が出るなど、堂々巡りのうちにジ・エンドとなった。
視聴者は貧困解決の方法として、政権交代をトップに挙げていた。違和感を覚えたが、政権交代が閉塞感を打破することは言うまでもない。<選挙≒革命>の構図が、この国で出来上がりつつあるようだ。
俺が学生だった頃も、日本は多くの矛盾を抱えていた。抗議の声を上げたこともあったが、経済に関しては楽観論に捉われていた。中庸を好む日本人はいずれ〝エコノミックアニマル〟から脱却し、身丈に合った繁栄を求めるのではないかという……。
あれから30年、膨張した身丈は破裂して、今じゃ裸体を覆うことさえ難しくなっている。欧州各国の手厚い社会保障と医療制度、食料自給率と環境保護を目の当たりにして、〝世界2位の経済大国〟が幻想に過ぎなかったことに思い至る。
今年最初のブログでは、ミューズの「ナイツ・オブ・サイドニア」の歌詞に乗って<決起宣言>したものの、1カ月足らずで個人的な状況に変化が起きた。好条件の仕事を得たとはいえ、拳を下ろすわけにもいかないから、反貧困ネットワークの賛助会員になった。それぞれが出来る範囲で関われる緩やかな形態であることも、入会理由の一つである。
仕事とブログの両立で精いっぱいだから、元日時点で決意していた実践には至らず、少額寄付者にとどまっている。現状ままでは申し訳ないので、会が主催するシンポジウムに参加してブログで紹介するなど、活動の幅を広げていきたい。
再読した「ペスト」で<自分一人が幸福になるということは、恥ずべきことかもしれないんです>というランベールの言葉に感銘を受けた。ペストの主要人物のように高尚には生きられないが、「俺は人間だ」と誇りうる理由を見つけられたら幸いだ。
最後に、ミューズの5thアルバムのタイトルが“Resistance”(抵抗)に決まった。彼らが果たして<スペースミュージックとラディカリズムの融合>という奇跡を成しえたのか、今から発売日(9月)が待ち遠しい。
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