大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2015年12月14日 | 写詩・写歌・写俳

<1447> 不眠と便秘 (1)

        因ありて事はなるなりたとふれば病気一つもこれに通ずる

 最近、不眠と便秘に悩む人が多いというのを耳にする。殊に高齢者に多いようであるが、もしかすると、これは鬱病と同じく現代病の一つと言えるかも知れない。病気とまでは言えないまでも、現代人が有する悩みではある。私的な事例で恐縮だが、便秘には酷く悩まされたことがあった。不眠には悩まされた覚えがない。

 ということで、今回は不眠と便秘について私の思うところを述べてみたいと思う。偏見と思われる向きには聞き流してもらえればよかろう。では、まず、経験した便秘の方から。私は人生七十年の間に二度、酷い便秘に襲われたことがある。両方とも医療措置を受け、お陰をもって何とかやり過ごすことが出来たが、そのときの高じた便秘の苦しみは未だによく覚えている。

 一回目は三十代前半、二回目は六十代中ごろのこと。ともに退院後の予後の期間中だったという共通点がある。一回目は敗血症の治療のため三ヶ月ほど入院、二回目は心筋梗塞の手術で一ヶ月半ほど入院したのであったが、二回とも退院して間もなくのことで、一回目のときには痔病も同時に発症した。

                                                              

 今思い返してみると、これは、食事と運動に大きく関わりがあるように思われる。入院中は管理された病院食を摂り、体内がその食環境にあった。ところが、退院と同時に普通一般の生活環境にもどり、市井一般の普通食になって、胃や腸の状況が一変したことによる。これは胃や腸に負荷をかけるような食生活に戻り、そういう環境の状況化に加え、予後の運動不足による腸筋の働きが低下していたことが重なったからと考えられる。私の便秘の二つの事例にはこれが要因として絡んでいるように思える。

 ところで、一方は痔病にまで至り、一方は痔病に至らずに済んだ。これは入院時の病気の違いによると私は見ている。前述したように一方は敗血症の治療、一方は心筋梗塞の手術による入院だった。で、二つの事例を比較してみると、病気に対する予後の食における取り組みが全く違ったものになった。一方は、若さもあったし、食の制限をする根拠がなく、肉類などもどんどん食べた。結果、運動不足もあって、便秘を酷くし、痔病にも及んだという次第である。

 二回目のときは予後の運動不足は同じようなものだったが、食生活がカロリー制限によって菜食の傾向になったことで高じた便秘をなんとか抑えることが出来た。これは菜食の結果、繊維質のものを食べる習慣がついたためで、以前のそれとは何となく違い、便秘の恐怖感には襲われることが少なかった。便秘が酷いのは、体質にもよるのだろうが、服用する薬にもその原因があるような気もしている。

  で、現在も退院時とほぼ同じ薬を続け、毎日通じがあることはなく、便秘気味であるが、それほど悩みにならないのは、便秘が高じない食事と運動による腸の筋肉の活性化にある程度の注意を払っているからではないかと思っている。つまり、便秘を避けるためには、繊維質が含まれた食材による食事と腸の筋肉を活性化に導く適度な運動が必要と思える次第である。写真は心筋梗塞手術後の食の献立(夕食)の例。~次回に続く~