大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2012年01月23日 | 写詩・写歌・写俳

<143> 冬  日
        冬日射す 障子に午後の 暖かさ
  冬型の気圧配置が強まっているようで、外は風が出て、空には雲が流れて行き、照ったり翳ったりという冬季独特の一日になった。 大安寺の光仁会(こうにんえ)に出かける予定でいたが、インフルエンザが抜け切らず、タミフルを飲んでいる関係もあって中止した。で、今日も一日中家の中であったが、 日差しがあるときは暖房も必要ないほどで、それほど厳しいこともなかった。
  冬日の射す障子は 家の中でも私の好きな光景で、 これは子供のころからであったように思われる。まず、明るく、暖かな気分になれるのがよい。また、障子にはいろんな影が映るので、これを見るのも楽しい。 その影は少しずつ移動してゆき、見ていて飽きない。
 近ごろは見受けないが、 庭に来るスズメが映ったりしたこともあった。 日が西に傾き始めると障子には徐々に影の部分が広がり、気分も塞いでゆく感じになるが、 この日射しも立春に向かい徐々に変化してゆく。では、またの一句。 冬日射し 障子に影の 移りゆく