大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2012年01月10日 | 写詩・写歌・写俳

<130> 三峰山の樹氷
         樹氷にも 命あるごと 輝けり
  三重県境に位置する吉野郡東吉野村の高見山(一二四八メートル)と同じく三重県境に位置する宇陀郡御杖村の三峰山(一二三五メートル)は樹氷の山として大和ではよく知られ、これから二月初旬の立春のころにかけて樹氷がよく見られる。
  樹氷は木々に降り積もった雪が凍りついて出来る現象で、年によって出来具合に違いが見られるが、両山とも、毎年、樹氷見物のバスツアーの登山者らでにぎわう。私は樹氷を求めて何回か両山へ足を運んだが、山の天候は変わりやすく、風が強かったり、視界が悪かったりで、なかなか撮影条件にピッタリな日に行き当たらず、残念な思いをしたことがある。そんな何回かの中で、飛び抜けていい条件の日に当たったこともある。三峰山を訪れたときのことで、新雪があった翌日、穏やかな日和が終日続き、みごとな樹氷に行き当たることが出来た。

                 
  今日はその三峰山の樹氷を写真で紹介したいと思う。山頂から三重県側の八丁平方面に樹氷の撮影ポイントがあり、緩やかな斜面を草原まで往復して撮影した。写真は左から雪の三峰山山頂、山頂付近の樹氷(左後方の山並の左端に見える薄茶色の草原は曽爾高原)、八丁平の雪の茅原、写真の四、五枚目は樹氷の出来た落葉樹林、右端の写真はツツジの枝に出来た樹氷。 なお、 三峰山は春になるとシロバナツツジの見られる山である。