つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

「はやぶさ」に学べ 日本の危機管理

2012-01-22 | 学校
 先日、放送大学で学生による講話がありました。テーマは、「はやぶさ」に学べ日本の危機管理。講師は奥田さん。(写真上) 以前にも宇宙のお話をされました。
 一昨年、小惑星探査機「はやぶさ」が、「イトカワ」に着陸して帰還しました。姿勢制御装置や化学推進エンジンの故障、通信の途絶など数々のアクシデントを克服したのです。地球帰還を前に帰還に欠かせない4基のイオンエンジンのうち、最後まで作動していたDが自動停止。再稼働出来ないことが分かり、絶望的な記者会見もなされました。このとき万事休すと思われたのでした。
 ところが、イオンエンジンAとBのクロス運転が成功し、危機一髪のところで軌道に乗せて帰還。60億キロも離れた小惑星から微粒子も採取され、研究機関に送られて分析が進んでいます。世界初の快挙で、これまでで地球以外の天体の物質を持ち帰ったのは、アメリカの月の石だけ。ギネスブックにも掲載されました。

 探査機「はやぶさ」は、2003.5.9に打ち上げられ、2005年夏に「イトカワ」に到達。2010.6.13. 22:51に地球に大気圏再突入。6年余に及ぶ60億キロの旅を終えました。交信するにも片道16分かかります。数々のトラブルをクリヤーした「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーの川口淳一郎博士は、対談で、「人生において時にはリスクをとる勇気が必要だということを、はやぶさは教えてくれました」と言っておられます。

 小惑星を目指した理由は、小惑星の多くは火星と木星の間にあり、惑星の誕生するころの記録を比較的よくとどめている化石のような天体であることから・・・そのサンプルを持ち帰ることにより、惑星が誕生するころの太陽系の様子が分かり、それらより地球を知ることにつながるからです。

 昨年から今年にかけて、「はやぶさ」が3社によって映画化。また、川口教授の対談が、WFWP機関誌ハーストーリー1月号に掲載されています。

    
   「はやぶさ」(飛行時)
 
        
        「イトカワ」は長さ500m程度 10億年後に消滅?
       
      
      「はやぶさ」(回収時)

     
      「はやぶさ」と川口教授



ハーストーリー 1月号
コメント (6)
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