湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

8/14 墓参後遺症で

2011-08-15 04:24:44 | 引きこもり
2011/08/15 記
我が家に日にち遅れの東海新報8/11号が届いた。

第一面トップに「仮設住宅の建設完了 気仙全体で90団地、4042戸 グループホーム型も3棟 大震災から5ヶ月」という記事があった。私は被災地への支援は気仙地方(大船渡市・陸前高田市・住田町)をベースに進めていこうと思っている。その経過はいずれ語ることとして、この地域の生活再建と復興に伴走したいと思う。初め大船渡市と陸前高田市の町の状況の違いに驚いたが、陸前高田の復旧には、自力復興に加わる大船渡の力が鍵という今後の支援構造に関わる流れも知ることができた。

その復興の流れの基本的な地域情報として、避難生活の現状資料として、仮設住宅と避難所の現状を知ることは不可欠だった。部分資料は主に新聞媒体を通じて得ていたが、被災後5ヶ月、まとまった形で資料を見ることが出来た。改めて地図に書き加えた。

陸前高田市と大船渡市両市の地図に印を描き加えていく。この地図は、ばかばかしいと思うかもしれないが、まずは土地勘を養うことに使われる。カーシェアリングやマイクロバス巡回等を考えるとき、その企画が現実的であるか否か、その光景が思い浮かぶかということは大きい。


実際には企画は地元の方との対話が基礎なので、ある程度現場に即して語ることができるかが、これらの資料の役割となる。企画には湘南の側の構想と、つながりの部分の企画が有る。ところがこのつながりの部分を作るためには、相手方の立ち上がりや広がりにお節介が必要と思える場面がある。このとき、結局は助言しかできないのだが、提案を的確な内容に磨くには、現地を知らなくてはならない。そのためには現地に足を運ばなければならないが、その隙間を少しでも埋めてくれる資料が必要となる。それが今回のような、浅いが全体像を見せてくれる資料だ。

「気仙全体で90団地、4042戸」、一家族3人と少なく見積もっても、1万2千人の人が仮住まいの避難生活をしているということだ。問題を深刻にしているのは、これが「仮住い」であること。仮設住宅の入居期限の2年、延長をかけても3年のスパンで、この1万2千人の方に届くような支援を組まなくてはいけない。

陸前高田市で2148戸、大船渡市で1801戸、住田町93戸がその対象になる。ここで注目したいのは、8月10日現在の被災死者数が、陸前高田1546人、大船渡331人、住田町0人、行方不明者数、陸前高田300人、大船渡118人、住田町1人いう資料がある。仮設住宅の数は、地理的な条件を元に決められている。気仙地方の枠を基本に災害対策が立てられているが、3~5倍の死者・行方不明者を出している陸前高田が仮設住宅の53%を抱えている。陸前高田への支援の比重を考えさせられる数字だ。

今回の新聞では、立教大学の陸前高田の林業支援ボラの紹介記事などが出ている。しかしなかなか、被災者の日常活動に触れていく支援活動は出てこない。このまま冬に向かったとき、今度防寒衣類と毛布等の物資の支援と鍋炊き出し提供に閉じてしまうのだろうか。生活再建に触れていく日常生活の支援を当事者とともに組んでいく、そんな試みを拓きたい、切に思う。


バックナンバーを読みこなしていくうち、広告欄に青果・生鮮食料品の店が、被災後移動販売に踏みきったが、車が壊れてしまい、商売を休業するという告知が行われていることに気がついた。

このような広告は被災地の地方紙ならではのものだろうが、このことを載せること自体、その背後に窮状を訴える嘆きの声ならぬ声が聞こえてくるようだ。

大船渡中の坂下に駐車していた移動販売業者と、ご近所の奥さんに声をかけて話を聞いたが、被災して店舗を失った商店の方が、何人も移動販売を始めているが、結構遠方の車が行商にやってくるという。

こうした地域移動販売は、自営業者さんの店舗商売再開の熱意の現れではあるが、それが住民のニーズと結びつくためには、生協の共同購入のような形で契約販売していかないと、同業者の食い合いになりそうだ。

こうした町の移動販売の状況のようなものは、新聞からは、つかみにくい。現地に自ら出向かないと見えてこないだろう。外周地からの提案は、この例のように状況から判断しないと、見えない落とし穴があいている。

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父方の墓参の帰り、異様な孤独感を感じ、帰りの電車の中、立ったままつり革をつかんだまま、目を閉じた。瞬間居眠りをしていたらしく、目を開けたら白濁した視野の向こうに、茅ヶ崎駅が突然現れた。慌てて降りたが、右目の状況が一層悪化していた。

そんな気持ちのへこみがあって、日曜日は強い日差しの視野を避け、一日中PCに向かっていた。明日、ペットレスキューの通信編集会議がある。帰りに寄れたら笹部圭以さんのところに寄ってみようと思っている。

強い日差し、これが私の目にはいけないこと、それを初めて実感した。

夜間傾聴:南大沢君(仮名)
     入谷さん(仮名・明後日帰国するとか)

(校正2回目済み)


(校正1回目済み)


コメント
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