何年も散歩で通る道ぞいだが、背丈を超える高さの折り重なった雑草や雑木らが刈り取られ切り払われて一坪くらいの広がりが表れた。これまでこの茂みに手が入ったことはないと思う。現れた広場に壊れかかった小さな社、色あせて倒れた小さな二つの鳥居、その周囲には缶やプラの投げ捨てられたごみが散らばっていたのは1年半ほど前。
さびれた社の代わりに、3倍くらいの大きさの石造りの社が、取り除かれた古い社が置かれていた大きな石の上に建った。二つの鳥居は朱色に塗り替えられ社らしくいなっている。榊が立てられお水も供えられている。周囲にぐり石が敷かれ、参拝用の足場も出来ている。立派な神社の形になっていると思う。
社殿に小さな狐の石像が置かれている。少々、年月を感じさせる姿はこの社に祭られていたと思われる。こうして社を整え祭られた人はどなたか分からないが、狐の石像も救われた思いで感謝しているだろう。
場所は裏通りの広くはない道幅だが、生活道路として欠かせない道。これからは通るとき思わず手を合わせたり目礼したくなる、そんな温かみをかもし出す社の復活を近くの人は喜ばれているだろう。
(今日の575) 足止めて頭下げさす石やしろ
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