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三寒四温の繰り返す日和が続く。春へ1歩1歩移っている。今日は二十四節季のひとつ雨水。雪が雨に変わり、氷が融けて水になるという。水も日々温むことになる。
枯れたススキや葦の原で小鳥の鳴き声が絶えない。声の意味が分かればなどとバカな事を思いながらそっと枯れた茂みに足を入れる。申し合わせたように手前の泣き声が止む。気のせいか他の泣き声が忙しげになった。
いく羽かの小鳥が飛び立ちそして去っていった。枯れた茂みから離れた。しばらくするとまた泣き声は前と同じに聞こえ始める。小鳥たちの警戒心を解くため茂みを離れた。
どれだけの小鳥たちがこの茂みに巣を作っているのだろう。天敵の大型の鳥からは見えにくいだろう。しかし、川が増水したらこの茂みは浸かってしまう。その時はどんなに身を処すのだろうなど思ったが、小鳥には通じない。
春を告げる菜の花が茂みの側に何故かぽつんと咲いている。枯れた茂みもまもなく春の色に変わるだろう。
(写真:小鳥のさえずりが絶えない枯れた茂み)