
実家へ向けて移動中の知人からスマホで撮った写真が送られてきた。工事現場のようだが見慣れない風景が写っている。説明を聞いて写真の現場は、錦川清流線で建設工事が進んでいる「清流みはらし駅」とわかった。昨年11月に見たときとはその様子は大きく変わっている。
先日、県議会を傍聴した時にこの駅について県の説明があった。錦川清流鉄道が土日と祭日にイベント列車を走らせる時に停車する駅で、定時運航される車両は停まらない。一帯は清流で夏にはホタルがみられ、山側には滝があり風光明媚な錦川をPRできる。1回20人ほどの利用を見込み、年120回余り運航する。駅は屋根付きのホームで弁当など販売する。建設費は艦載機移駐に伴う交付金から1億円余を充てる。おおよそこんな内容。
県担当者は現地を見ていない。滝は年間3分の2は水は流れていないという指摘に返事は無かった。その駅に通じる道はなく、民家もなく、弁当販売など苦労はどの程度発生するのだろう。使用開始すれば発生する維持費見込みとその負担先も説明は無く、近くの住民の必要性ないという声などは届いていないようだ。また、この位置に武骨な構築物は不似合いで景観を損なう。
道も民家もなく、ただ周囲の山々と清流がとけあう美しい自然の中に、一般利用できないごくごく限られた用途しかないホームが、艦載機移駐容認交付金の使途として果たして適切なのだろうかと思う。清流線へ使用するなら、高齢者利用促進折のため、高架駅の昇降手段改善の方が民意にそうのではなかろうか。
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