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テレビの真っ暗な画面の中央に映り始めた小さな一点のオレンジ色の輝きは次第にその域が広がり、日本時間7月23日午前6時2分ロシア宇宙船ソユーズは、中央アジアのカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。予定通りの飛行で昼前に宇宙ステーションにドッキングした。発射失敗などで2カ月遅れの打ち上げであったが、日本人宇宙飛行士・油井亀美也(ゆい きみや)さんの笑顔にほっとした。暗黒物質の解明に努めるというミッションに楽しみが膨らむ。
このところ宇宙が賑やか。ソユーズ打ち上げ前にはアメリカ航空宇宙局 (NASA)が2006年に打ち上げた、人類初の冥王星を含む太陽系外縁天体の探査を行う無人探査機であるニュー・ホライズンズ が冥王星に接近、鮮明な写真を撮り地球に送信してきた。写真の解明が進んでいるが、富士山級の氷の山脈が続いているとか。観測の全データー送信には8カ月を要する、宇宙の無限さを知らしめる。
さらに驚いたのは「地球の1.6倍『いとこ』発見?」という新聞の見出し。地球から1400光年先のはくちょう座の方向ある太陽に似た恒星の周囲を、直径が地球の1.6倍の惑星が回っているのを、ケプラー宇宙望遠鏡の観測で見つけたとNASAが発表した。地球に似て水や大気を持つ可能性があるらしい。地球より大きく年上のいとこのような星で、生命を育む可能性があるという。しかし、ひかりの速さで飛行しても1400年かかる。今、届いている光は聖徳太子の時代のもの。宇宙は広く大きい。
地球上で月へ月へと覇権を競い合った時代もあったが今は静か、終焉したかのように思えるが秘かな策は途絶えていないとか。一方で月より火星という声もある。そんな地上の思惑に月は無関心で地球を周回している。届かない見えない宇宙彼方の話に老眼を輝かせる老人を見つめながら。
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