7月7日に降る雨を意味する語を「催涙雨(さいるいう)」と呼ぶことを知った。今夜は、織姫と彦星が天の川にかかる鵲(かささぎ)の橋を渡って年に1度だけ会えるという伝説から生まれた行事。その橋が渡れなくなり流す涙になぞらえたという。
その前夜に降る雨を「洗車雨(せんしゃう)」といい、織姫に会うため彦星が自らの牛車を洗っている水だとされているそうだ。現在にも通じることと苦笑する。七夕飾りは、二つの星の願いがかなうことにあやかって、人間の願いや希望を短冊にさげて一緒にかなえてもらうという、古人の思いに感じる。
そんな意味深い日の雨だが、昼頃から雨足が強くなった。予報は早くから十分な警戒をするよう促している。この地も、日曜日にかけて200から300㍉の雨量が予想され、先日の被害復旧が進まない中での大雨、被災地が心配だ。JR西日本は梅雨前線の影響に伴い8日から9日にかけて当地の在来線で運休や大幅な遅れが生じる可能性があると発表した。
毎年、市民会館ホールに七夕飾りが立っていた。これは会館の利用者が願いを書いてかざる市民参加型の飾りだった。子どもの願いが多く飾られていた。スポーツ選手に、看護師に、希望する進学先、学力への願い、どれも子供らしい願いを文字にしていた。今年は会館が建て直し中で見られない、新館になってもぜひ続けてほしい。
(今日の575) 子どもらは叶えと願い短冊へ