「玄関前の深い軒下を、ジャミコン洗い出し仕上げ。生コンを打った後、セメント硬化材を表面に散布して養生、一晩おく。翌日、表面をブラシでこすり、固まっていないセメントと砂を洗い流すと、石が表面に顔をのぞかせてザラついた表面に」。これはかつての同僚が棟梁となり仕事をしている一場面。
辞書的には「たたきや壁などで、表面が乾かないうちに水洗いして、小石を浮き出させたもの。板の表面をこすり、洗って木目を浮き出させたもの。煉瓦や石の壁の表面を、漆喰やモルタルで塗らないで生地のままにしておくこと」などの説明が載っている。
しかし、日常の生活で、洗い出すや洗い出しというときは「広く探索して調べ、表面に現れていない事柄の事情を究明し明らかにすること」と思う。しかし、社会的にも大きな問題で事情が洗いだされたたとしても、マスコミが報道しない限り世間は知らないままで終わりになる。問題原点に賛辞さえ届けてしまうこともある。
「マイナンバーカードは行政効率化のための施策です」とTVで発言したのは、ある自治体の担当者。しかし、国が挙げて繰り返すのは国民の利便性を図るという。行政のためか国民のためか、問題多発のマイナンバー再検討作業はこの原点に返って対応しないと、鼬ごっこになり無駄な時間と費用を伴うだけになる。行政の窓口でマイナーポータルを使い間違いを洗い出せればその場で修正できる、のではなかろうか。国民の不安払拭の姿を担当大臣は説明できないでいる。
(今日の575) マイナンバースマホのように記憶不可