日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

真正面は

2021年12月24日 | 生活・ニュース

 車は通れない狭い幅の踏切を渡り終えたら警報機が鳴り始めた。珍しいことではない、遮断機のすぐ近くに立って列車が進行してくる方を見ながら「何色かな」と思いながら散歩相棒の小さなデジカメを準備した。ローカル単線でこの期間はJRと三セクのディーゼル車が走る。その三セクの車両はカラフル、時にはいい写真になる。

 やって来たのはJRの下り、液晶画面を見ているとどんどん車体が大きくなる、液晶一杯になるところで思わずシャッターを押した。遮断機に近い位置に立っていたこともあったか、車両か緩いカーブを抜け真正面に向ってきた。撮った後で風圧と一緒に迫力と怖さの両方を感じた。踏切事故の大きさや悲惨さを報道映像で見るが、踏切事故は絶対に起こしてはならない、そう実感した。

 なぜ液晶越しではあるが怖さを感じたのだろう。何度も踏切で撮っているがそれは何両かを捉える離れた所、これほど線路に近づき真正面から写したことはなかったからだろう。撮り鉄の気持ち、特にSLを写真愛好家の気持ちが何となく分かったような気がした。

 通過した車両を見送りながら、何かの時には真正面から向かっていけば、もしかしたら途が開けるかもしれない、定年後ののんびりした生活に活を入れられた思いがした。真正面から取り組むという言葉は知っているが、退職以降は斜に向き合うことが多い。しかし、それで円く歩いていることも事実で、世渡りはいつの時代も難しい。
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