日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

染井吉野の戯れ

2021年12月16日 | 自然 季節

 小松左京作「日本沈没」の原作を読み 藤岡弘、小林桂樹、いしだあゆみ、丹波哲郎などの出演した映画を見たのは1973(昭和48)、記録を見るとそうなる。原作も映画も凄かった、面白かった、SFの世界だが、当時の科学技術を根拠にした創作だが、完全否定できないで「いつか来るかもしれない」という印象は今も残っている。

 日曜夜のTVドラマ「日本沈没」が終わった。より今に置き換えた演出となり感染症も取り入れられた。出演者の演技に軽薄感がなく、会話もよく理解できた。映像はCGをはじめ初めて目にするな迫力があり、久しぶりに原作を読んだ頃を思い出させてくれた。

 ふと見つけたおおきな亀裂、日本沈没が始まるのではと思わせる迫力がある。これは、桜で国民を楽しませてくれる染井吉野が古木になると現れるもので、幹の空洞化から起きる亀裂、染井吉野の宿命と聞いている。錦帯橋畔の公園にはこうした翁の姿をが幾本も見ることができる。こんな亀裂が有っても豪華な花を咲かせ訪れる人を喜ばせてくれる。

 そんな亀裂の口に、目を丸く見開き、口を強くへの字に結んだ一葉の桜の葉が、亀裂に落ちこまないように踏みとどまっている。亀裂も目も口も自然が意思あるかの如くに創り出した小さな世界が描かれているように見える。日本沈没のスケールには何万倍も及ばないが、これもふと見つけた小さな自然の営み、染井吉野の遊び心に面白さを感じ撮っておいた。南海トラフ巨大地震に富士山爆発などがささやかれるこの頃、日本脱出などないことを祈る。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする