日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ストアが建つ

2020年02月10日 | 町かど

 この更地の一角には岩国警察署があった。場所は錦帯橋から数百㍍下流に架かる臥龍橋の岩国側たもと。記憶に有るのは昭和11(1936)年12月に完成した鉄筋コンクリート3階建て二代目の建物。思えば無線用なのか鉄塔が建っていた。署内に入ったことがある。小学校での社会科の見学、登校中に臥龍橋下に浮いていた遺体発見、取得物の届は記憶にあるが、面倒をかけたことはない。市の中心が麻里布地区に移り昭和36年にその任を終え移転した。

 隣接して義済堂の大きな倉庫が建っていた。義済堂は、廃藩置県など政治体制の変化で、藩士の中には職がなく、路頭に迷う者が多くなった。これを救済するため。岩国藩主吉川公からの救援金をえて発足した事業所。「義によって済度する事業所」という意味から義済堂と名付けられたという。後に織物でその名を知られた。

 警察署、義済堂が立ち退きその跡に直近では遊技場が開店した。白壁に囲まれた敷地に遊技場とは思えない外観の建物が完成した。そのことを裏付けるかのように、観光バスは「ここは遊技場です」と案内したという噂を聞いたが、例えとしてはうなずける。当初は繁盛していたが、ある日から「本日休業」の立看が何カ月もたち続けたが解体撤去され写真のような更地になった。

 この地区はスーパーが消え買物難民となっている。更地となった地に、ある薬品会社系のドラッグストアー建設の工事が始まった。市内にも何店かあり拡大している。情報不足だが、他地域の折り込みを見ると、難民として最も望む食品系がどうなのだろうか、と気にしている。地域が生き返れる店になって欲しい、近所の人と話している。
コメント (2)
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