日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

会社の名前

2016年06月03日 | 回想


 勤務した会社の名前とは不思議だ。第三者の褒め言葉は嬉しく謙遜して返事をする。その反対だと弁解したり口に出さずむっとするので自分には見えないが顔つきは変わる。社名をいつの間にか分身のように感じるのは、良き時代、いろいろあったが定年まで無事に勤めら終えた者の幸せ感かもしれない。労働環境の厳しさや就業形態の多様化などで時代の変化もありこうした概念は薄れているように思う。

 新しく立ち上がる企業ではアルファベットやカタカナ名の会社が増え、名前だけでは企業の中身が分かりづらいと感じている。若い人らに抵抗感はないのだろうが、分かりづらいのは歳のせいにしていて馴染むまでに時間がかかる。グローバルと言われる時代では仕方ないのかもしれない。

 隣町の、ある公共施設の緞帳、それを寄贈したであろう企業名が刺繍されている。企業からの税収で日本一裕福な自治体と呼ばれたころを思い出した。刺繍された3社は興亜石油(興亜石油(株)麻里府製油所)、日本紙業(日本紙業(株)芸防工場)、三井石化(三井石油化学工業(株)岩国大竹工場)で何れも小瀬川沿いに立地していた。興亜と三井は合併で社名変更したが工場は稼働している、日紙は撤退と、何れも変遷を物語る。

 大学生の就活がいよいよ本番になった。1日に数社いやそれ以上に面接を受けるという。休日も面接を受け付ける企業もあるそうで、梅雨の鬱陶しさなど口にしてはおれない。入社すれば会社の名前を背負って立つことになる。こんなのは古臭いと思うかもしれないが、責任と自覚は背負った名前が教えてくれる。まずは頑張って働くこと、就活の成功を願っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする