日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ブランドみかん

2016年02月26日 | 生活・ニュース


 30年くらい前、木箱に詰められたリンゴが、隙間なく詰められた緩衝用のもみ殻に守られ汽車ポッポに揺られて青森からやってきた。破損を防ぐワラ縄で縛られた木箱は長旅を示すかのように少し破損、もみ殻がちょろちょろと漏れていた。縄を解き木箱の釘を抜くとき何か感動したような薄い記憶にある。

 「♪ わたしはまっかなリンゴです お国は寒い北の国 リンゴ畑の晴れた日に 箱につめられ汽車ポッポ 町の市場へつきました」、この歌のような時代など若い人らには想像出来ないだろうが、古き良き時代の一コマだろう。今、木箱を見かけることはなく、果物も野菜も丈夫に作られたダンボール箱で輸送される。

 「幸せを運ぶ春みかん ゆめほっぺ」という「やまぐちブランド」品がある。それは、20余年の歳月をかけ育成され商標登録された県オリジナルの柑橘。甘くて頬が落ちそうなほどおいしいという意味を込めた命名という。ここ数年、「ゆめほっぺ」を知人の紹介で爆買ならぬダンボールの箱買いをしている。今年も注文したゆめほっぺが届いた。見た目は出荷規格に達しないがその味は店頭品と変わらず。皮むきも容易で中袋ごと食べられて食感はプチプチするのがいい。

 食べ過ぎないように、別の部屋に置いている箱から取り出して来て食べている。今年は暖かさのため収穫が少し早くなった、ということだが、味は評判通りでブランドの品位を守っている。山間部や島しょ部の衰退が危惧されているが、このみかんの島はUIJターンする若者も多く、ブランドみかんのこれからが楽しみだ。
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