日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

枯れススキ

2016年02月24日 | 自然 季節


 散策によい遊歩道沿いの中洲は渇水期でもあり川幅の半分ほどもある。中洲は公園などと違い自然のままの四季折々の風情を楽しませてくれる場でもある。写真愛好家の姿もしばしば見かけることでも隠れた撮影ポンとかも知れない。この季節は一面が枯れススキの原となり静まっていて華やかさは露ほどもない。

 枯れススキ、広辞苑では「枯薄」と表し意味は「枯れたすすき」。また、大正11年ころの流行歌、野口雨情作詞、中山晋平作曲。「俺は河原の枯薄、同じお前も枯薄」の歌詞。歌は「船頭小唄」として三橋美智也、森繁久彌、石原裕次郎、舟木一夫、島津亜矢など多くの歌手が歌っている。どれも歌手に合わせて編曲されていてそれぞれの趣きがある。中洲沿いを歩くと歌詞を思い出す(♪)。

  己は河原の 枯れ芒  同じお前も かれ芒  どうせ二人は この世では  花の咲かない 枯れ芒
  死ぬも生きるも ねえお前  水の流れに 何変ろ  己もお前も 利根川の  船の船頭で 暮らそうよ
  枯れた真菰に 照らしてる  潮来出島の お月さん   わたしゃこれから 利根川の  船の船頭で 暮らすのよ
  なぜに冷たい 吹く風が  枯れた芒の 二人ゆえ  熱い涙の 出た時は  汲んでお呉れよ お月さん

 枯れススキの原を眺めると歌詞の通り哀愁ただよう風景に見える。毎年この光景を眺めて思うのは、次のスッテプへの休眠時期だとエールを送っている。春になると秋のススキの穂へ向かって息吹を始める。枯れ姿からは想像もつかない強靭な生命力は緑一色の中洲に変える。そこへ小鳥たちが帰り野生の花々が咲き始める。ここは身近で自然の営みを手に取るように感じさせてくれる折り紙付きのいい場所としてお薦めする。
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