知人からプレゼントされたのは、1982年に作られた「広島カープ応援うちわ」。カープ坊やが力強く握った拳を伸ばし飛翔している。その横に「BIG JUMP '82 HOT BASEBALL]と意気込みが記されている。古い民家を整理中に見つけたと、大のカープフアンの知人は興奮気味。背景の赤は色あせは気にならない良品、フアンなら欲しい逸品に間違いない。色あせしないようにしよう。
1982年、カープはセリーグ4位。しかし、北別府 学投手が20勝8敗1セーブ防御率2.43で最多勝・沢村賞に輝いた。後に炎のストッパーと呼ばれる津田恒美投手が11勝5敗で新人王を獲得した年になる。このうちわの裏面には「ヤマザキのお中元」として水ようかんのイラストが描かれている。宣伝用に作られたのだろうか。
カープ坊やはカープのユニフォームと帽子を着用した広島東洋カープのマスコットキャラクターであることは知られている。1975年6月に誕生し、プロ野球球団のマスコットキャラクターとしては最古参になっているという。その1975年、カープフアンなら忘れられないカープ史上初のセリーグ優勝した年にあたる。
広島に復帰する黒田博樹投手は1975年2月10日誕生、学年は違うがカープ坊やは同年生まれ、優勝への期待が高まることもうなずける。ちなみに、うちわ発掘の知人は「黒田は背番号通り15勝でカープ優勝」の初夢をフェイスブックに載せている。カープ坊やはシーズン中に40歳になる。今年の公式戦は3月27日、ヤクルト選で始まる。公式戦年間指定席がカープ史上初の完売という。期待の高まりはこれからも増すだろう。