日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

中洲のこと

2015年01月14日 | 地域


 ここ、清流錦川も今は渇水期。中洲のススキや雑草も枯れ獣道のような跡がある。そこを抜けると流れで運ばれた砂が盛り上がった広がりがある。さらに進むと水辺に出る。川面の向こう側の水は濃い緑色で、水深の深いことを教える。数羽の鴨が流れに乗って下流へ向かっている。

 中洲にはいろんな流失物が枯草や小枝、川石の隙間に掛かっている。樹脂製の袋やフィルムが多い。故意か大雨によるものか分からないがフィルム類を重袋に詰め込んだものもある。ポリ容器、飲料用の缶など資源品として回収される物が目につく。見るからに芸術品かと見間違う流木の根の張り方、自然の美展会場になる。

 そんな中洲の盛り上がった砂の端に四輪の手押し車が「誰かを待っているよう」に止まっている。こんな場所まで手押し車をわざわざ棄てにくる人はいない。やはり増水の日に流れ流れてたどり着いたのだろう。似たような車を押して散歩される高齢の人をよく見かけている。いつ流れ着いたかは分からないが失った人は困っているだろう。そんなことで誰かを待っているように見えるのだろ。

 ここの中洲は草木が茂ると、どこからやって来るのか野鳥の住みかに変わる。声の聞き分けが出来ればあの鳥だ、この鳥もいると楽しかろうが、ただ「鳴いている」と聞き流して通り過ぎる芸の無さを続けて何年になるだろう。中洲の浚渫のたびに野鳥はどうなると思うが、再び帰ってくる。中洲ある限り鳥の過疎化はなさそうだ。
 

 
 
コメント
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