毎日、菜園に通うのは「畑には足音が何よりの肥し」という同学年の菜園作りを趣味の一つにしている人。植物を育てるということでは蘭も手がける。欄とは会話できる、いつだったかそんな話を聞いた記憶がある。久しぶりに農作業中の姿を見かけたので菜園の奥へ歩を進め声を掛けた。
久しぶり、で始まって、お互いの健康状態を知ることが挨拶変わり。畑に足音を聞かせるため毎日、通っているという。とりとめのない世間話のあと菜園を一巡り。春や夏ほどの威勢は感じないが大根やホウレンソウ、まだ白菜も植わっている。そんな中で紹介されたのが「カラー野菜」の植わった一角。今まで見たこともない赤、黄、橙などの彩に驚いた。
その野菜は「スイス・チャード」、日本では「ふだん草(不断草)」という。比較的育てやすく、年中、絶え間なく収穫できるのでこの名前がついたとか。切り取った10本ほどをもらって帰る。家内も始めてで早速水洗いする。とその色が一層鮮やかで、野菜は緑のイメージを一掃する。五色若菜、カラフル野菜などとも呼ぶようだ。種は売られているとか。
夜、レシピが送られてきた。アクのないのが特長で生でも食べれるとか。炒め物の時は、あまり火を通さずにシャキシャキ感を残す、とある。茎は硬くないが歯ごたえはあり、よく噛めば甘味がしっかり出る。口に入ると色の付いた野菜とは分からない。茹でたスイス・チャード小さく刻んで菜飯にし、今ブームのむすびにする。添付の写真からも美味さが伝わる。残念だが残っていないので次の時にしよう。