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歳と顔

2014年11月06日 | 生活・ニュース


 二宮尊徳 4
 「この二宮尊徳像の顔は最高の顔立ちです」と持ち主は笑顔で話す。顔立ちとは顔の形や目鼻立ちのことを表す。ほかの尊徳像を知らないので「そうですか」と聞きおいた。確かに、背負子を背負い一家の再興を果たすため働いた少年時代の姿にしては、大人びたしっかりした顔をに見える。そう思いながら眺めると、像の持ち主の言葉も的外れではないように思う。

 「40歳過ぎたら男は自分の顔に責任がある」と聞かされたことを思い出し検索した。米国大統領リンカーンの言葉という。その真意は、「その人の履歴は必ず顔にあらわれる。40歳にもなれば経歴の大半は自分の責任である」ということらしい。これは閣僚選任時の話し、顔の形は誕生以来のものだが、そこに表れる表情には履歴がひそむという。

 歳を実年齢よりかなり上回って言われた頃があった。「苦労したじゃけえ」と中身は言わないがそう答え、「しっかり者に見えるのかな」内心そんなことで嬉しくない加算年齢をやり過ごしていた。今は実年齢を言うと「そんなには見えない」と喜ばせる答えが返る。あまり違いすぎると、若ければいいというものではない、と悪い虫が首を上げる。なんでも年相応がいい。

 顔は見る方向によって感じが違う、写真愛好家の人。尊徳像の左の顔を横から見ると、一家の再興を図らんがための苦衷を感じさせる。反対の右の顔を横から見ると、口元を引き締めて本を読んでいるがそこには少年らしい穏やかな顔立ちに見える。40歳を過ぎた尊徳はどのような顔に変わっていたのか興味が湧く。
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