日々のことを徒然に

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平和と文化から

2014年11月03日 | 生活・ニュース


 皇居で文化勲章の親授式が行われる文化の日、統計的には晴れの日が多いことで知られている。北日本は大荒れの気象に見舞われている。こちらでは、1週間前の予報が大きく外れ、霜注意報は出ているが穏やかな晴れの日となった。

 1946(昭和21)年の今日、日本国憲法が公布された。憲法が「平和と文化を重視している」ことから1948年から「文化の日」と定められた。憲法は1947年5月3日に施行され、この日は「憲法記念日」として祝日になっており、文化と憲法両祝日は一体の意味を持つ。しかし、憲法も70年、古希を迎えてその制定にそぐわない動きがうごめいていて、気がかりだ。

 「昭和天皇実録」が9月に公表された。24年5カ月をかけて国内外の関連史料や記録文書を集め執筆されたものは、61巻、1万2千頁に及ぶ膨大な記録、と識者はいわれる。目にすることは出来ないが報道で一部を知るのがやっとだ。実録についてノンフィクション作家で評論家の保坂正康氏のエッセイを読んだ。

 いくつかもの視点・記述はあるがその中で印象に残ったのは次の部分だ。「昭和天皇は幼年期に受けた教育の根幹には、『事象を正確に見つめる』『二心のある者を許さない』『君主という自覚を持つ』という方針があったのだろうと推測できる。その方針が終生を貫いていた」。失礼だが「君主」という言葉を「各々」に置き換えてみると、3項目は誰もがいつでもそうあるべきだろう、心しようと想いながら読み終えた。
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