日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

逆さ蜂の巣

2011年02月11日 | 地域

           

城山ロープウエー山麓駅そばの重要文化財・目加田家の庭に三椏の花が咲き始めた。この三椏が和紙の原料として登場するのは16世紀、戦国時代になってからという。三椏だけで漉いた紙の強度を補うため楮も使われた。

観光で訪れた人が「み・つ・ま・た」、と一字区切りで読んでいた。初めての人には珍しい字かもしれない。三椏は、その枝が三叉、呼び方の通り三つに分岐しているからです、と枝を指して話すと笑って頷かれ、そばの説明板を写真に撮られていた。

岩国藩の紙は有名で、その歴史は天正年間に上方から入ったという説がある。その原料は楮が使われたと記録に残っている。楮は山奥のやせた地に適するということで、当時の山代地区の斜面を利用して作られ、紙となり藩財政の大きな力となった。

三椏の花をよく見るとその形が面白い。蜂の巣を逆さにつるしたように見える。枝が3つにわかれる不思議さとあわせ、ちょっとおもしろいと思う。これから花の本番になる。可愛い、綺麗という感じはちょっと起きないが、目加田家の庭に咲いていると歴史の重みを感じさせる。

(写真:咲き始めた三椏の花)

コメント (2)
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