日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

白菜に虫 おいしさと安全性証明

2011年02月22日 | エッセイサロン
2011年2月22日 毎日新聞「みんなの広場」掲載

 この冬、特に1月は例年になく寒さが厳しかった。寒い日は鍋料理がおいしい。でも「野菜が高くて例年のように鍋を囲めない」と話す主婦をテレビで見た翌日、知人から無農薬の白菜をもらった。

 根には黒い泥がついていた。手に取るとどっしりと重い。みずみずしい甘い香りもする。しかし、よく見ると、破り取られた葉や無数の黒い粒が目に付いた。葉をちぎると、何匹か虫が現れた。畑から新鮮なまま、我が家に持ってこられたことが分かる。虫には悪いが、つまみ出した。おいしくて安全だから虫が付く。この白菜は安心して食べられる。虫たちが証明してくれた。

 新鮮な野菜を手にすると、以前家庭菜園を耕していた苦労を思い出し、ありがたさが増す。ぜいたくな野菜たっぷりの鍋を食べることができて本当によかった。
コメント (6)
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