日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

遠景

2011年02月14日 | この木

            

大工を職とする知人のブログ、木を通して家やその周辺への彼の思いなどを知ることができる。彼は古民家修復という大きな夢を持っている。すでにいくつか手がけ、新聞紙上で紹介されたこともある。古民家とは言わないが古い家屋の修復もいろいろ紹介している。そこには特有のこだわりがある、と思う。

「傷んだ外壁を張り替えてほしいとの依頼。数十年にわたって家を風雨から守ってきた杉の板は風化で10ミリ以下の厚さに。所々に板のめくれなどあるものの、腐る事も無くその姿を維持してきた」とその強さと耐久力に彼は脱帽している。

張替は厚さ18ミリの杉の赤身を無塗装で使った。木は適材適所を守ってやればそう簡単に腐るものではない。それは古い建築物が実証している。長持ちさせるためには塗装より、1ミリでも厚い材料を使った方が良い、というのが彼の主張だ。

市内にはいくつもの建築文化財がある。彼のブログを思い出しながらそのひとつ国の重要文化財「目加田家」を遠景に眺めた。建築のことは分からないが、周辺の景観によくよく溶け込んだその佇まいには落ち着きと風格を感じる。

それは木の持つ力が年月をえて醸し出しているのだろう。次に目加田家の門を潜るときは木の力を思いながら見てみよう。

(写真:大噴水側から見た目加田家全景)

コメント (2)
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