
4行で書けることを 5行に書くな
5行で書けることを 6行にするな
これが演歌を書く基本でありいましめである
これは作詞家:星野哲郎の作詞論である。
こうして創作した作品は4千曲を越え、数多くのヒット曲は親しまれ歌われている。この作詞家は1925(大正14)年今の周防大島町に生まれた。憧れた高級船員は病のためその道が途絶えた。闘病の間多数の歌詞を投稿、1957(昭和32)年作詞家への道が開けた。
星野演歌を歌う歌手の名前は大物過ぎて優劣は付けられない。それでも「みだれ髪」「昔の名前で出ています」「アンコ椿は恋の花」「兄弟船」・・・歌えないながらいつ聞いても良いなーと思う。
出身地の周防大島に星野哲郎記念館が昨年開館した。57,800番目の入館者として先日訪れた。「星野の足跡を追え」と靴底をデザインした標識に順路が標されたいる。入口ドアの前が「1」。館内は数々の記録と合わせ、時間を掛けて歌うことも聞くことも出来る。演歌ファンにはたまらないだろう。
案内書の靴底の番号は24で終り、いきなり「365???」となっている。聞くと敷地の何処かにあるというが教えてくれない。「365歩のマーチ」に引っ掛けた靴底の探索を始めた。探索開始の方角がよかったのかあまり苦労せず見つけた。
案内人の「365を見つけると良いことがあります」の言葉を信じ、高望みはしないが、演歌を書く基本のように簡潔な文章が書けるよう願いながらシャッターを押した。
(写真:365歩目の足跡)






