
子供の日で満1歳を迎える男の子がおばあちゃんのお家へやってくる。色の白い目鼻立ちのいい可愛い顔だ。
おばあちゃんのお家は我家と向かい合わせ。
暖かい昼下がり、おばあちゃんの運転する自転車の後ろの荷物籠へ乗っていた。目があったら笑顔をする。「こんにちわ」と声をかけた。意味が分ったように首を振ってはしゃいでくれた。
抱っこされてからも笑顔を絶やさない。首を振ったり、おばあちゃんの胸で顔をこすったり、衿を引張たり少しもじっとしていない。
離乳食が少し苦手な1歳はおばあちゃん初めてのお孫さん。腕の中で少しもじっとしていない孫の顔を見ながら話される口元からは笑みが絶えない。
先日も姪が子供と立ち寄って賑やかして帰った。そのあとの静かさは何か気の抜けた一時になる。このおばあちゃんも孫が帰ったら、次はいつ来るのだろうと待たれるに違いない。
隣のお孫さんを見ると京都の孫へ思いが移る。次の帰省は夏休みになってからだ。
息子が結婚する前、盆暮れの帰省で顔を見ればホットしそして喜んだ。孫が帰省し始めると息子の存在は薄れたようで時々気の毒に思う。孫が誕生する前は嫁中心だった。
帰省経験の無い身ではその喜びや嬉しさ楽しさが分らない。子供をつれて嫁の実家に行くと孫が1番だった。娘婿としては大切にされた。親の住む実家とはこんな感じなのかと思った。
1歳の男の子、おばあちゃんに手を添えてもたってバイバイした。本当に見てて気持ちよい笑顔だった。
(写真はある道の駅で泳いでいた鯉のぼり)