
この1週間、株価の値下がりを見ていると「春の嵐に散り行く花か 風にまかせた身は旅役者・・・」子供の頃祖母が口にしていた歌を思い出した。正確には日経平均株価997円42銭の下げだった。これは前3週間の値上げに近い額になっている。
株を持つ「庶民」はこの下落を阻止できないフラストレーションが行き場を失った、ニュースを見る限りそんな気がした。
先月の中旬には、近々株価2万円を予測した専門家がいた。「どないしてくれるのや」そんな声が聞こえそうだ。
今回の下落は上海市場の下げをスタートに、EU、米国に続いて日本に到来し世界的株安に至った、経過は分かるが、幾つも何故が浮んでくる。それは日本企業が、日本経済がどんなにしっかりしても、いつも連鎖反応に抗しきれないことが。グローバル化の影響らしき専門家の解説は流れるが。
株を勧める証券マンからは「長い目で見てください」と聞かされていた。長い目で見るとは「現状だけで判断せず、将来を期待して気長に見る」とある。
だのに、1週間の株安が経済全体を変えるかの様なニュースになる。下落幅が大きすぎるのかも知れないが。株の売買をする証券企業の「長い目で見る」はどんな尺度計か見てみたい。
一喜一憂したくとも持たない者には縁のない株価騒動だ。「米国がくしゃみをしたら日本は風邪を、米国が風邪を引いたら日本は肺炎になる」こんな例え話があった。それほど弱な日本ではないが、経済予測で「米国の景気動向が」と言われることがある。
世界の株価の中で日本の確固たる地位を築いて欲しい。
(写真は3月2日の株価推移。NIKKEI NETより)