民数記 27章
風の強い月曜日でしたが、寒さは和らいだ感があります。数日前からスーパーの店先には苺が並びはじめました。ウォーキングの途中、いくつかの春の景色を見つけました。
荒野の旅を終えようとしている今、モーセの役目も終わりが近づいてきました。きょうの箇所のアバリム山というのは、申命記34章1節でネボ山と特定されています。主はネボ山の頂から主がイスラエルにお与えになった地を見ることが許されたのです。モーセがこの時、ヨルダン川の向こうに拡がる地をどのような思いで見たのだろうかと、読むたびに想像します。「みことばの光」には、「厳しくも優しい主の配慮である」とありますが、主のご配慮に感無量だったのかもしれません。
きょうの箇所では、モーセは二つの難題を「主の前に出した」、また「主に申し上げた」ということばに心が留まりました。彼は、あれこれと指示を出して問題を解決するのではなくて、主の前に持って行きました。
誰かから相談されると、頼りにされているのだという気持ちになることがあります。そして、自分でなんとかしてあげたいなどという考えが頭をもたげます。けれども、ここでは経験豊かということばでは語り尽くせないほどの人生経験を踏んだモーセが、「任せておきなさい!」と胸を張らずに、頭を垂れて主に祈っています。こうでありたい、と願います。