みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

最上の部分を

2016年02月11日 | 民数記

民数記 18章21−32節

 おとといドイツ南部で起きた列車衝突事故は、自動停止システムを信号制御担当者が切ったことによるもののではないかと報じられています。人がミスをを犯しても事故を防止するためのシステムを設置しても、スイッチを切れば意味がありません。今回はこのことを、たくさんのいのちを犠牲にして学ぶことになりました。ご遺族に主の慰めを祈ります。

 アロンとその子どもたちに、全焼のいけにえを除く祭壇へのささげ物を約束なさった主は、ここではほかのレビ人の生活に配慮しておられます。イスラエルの人々の十分の一を相続財産としてお与えになるというのです。これによって、アロンと子どもたち、そしてほかのレビ人はすべて、生活の糧を得るために働くことなく、会見の天幕での奉仕に専心できるのです。

 興味深いのは、レビ人もまた、自分たちに主が賜わった民の奉納物の十分の一のさらに十分の一を主にささげよとの命令です。具体的にそれは、主がアロンに与えるものとなるのです。その際彼らは、最上の部分をささげるのです。

 ささげるというのは、今も信仰者の大切な務めです。献金をする折には特に自分の心を探られるのではないでしょうか。自分が働いて得たものだから、まず自分のために…という優先順位をとるのではなくて、まず主にささげて…ということを土台に生活設計をするのは、自分たちのために神が配慮なさったことなのだと思います。あれもほしい、これもほしいという貪欲から自分のたましいを守るために…。


2011-2024 © Hiroshi Yabuki