みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

ひとりも残っていなかった

2016年02月22日 | 民数記

民数記 26章35−65節

 日曜日はどのように過ごしましたか。子どものためのお話の絵を描いているのですが、きのうは自分で描いた絵がおかしくて、描いていながら笑い出してしまいました。下手なので、ということでもありますが…。

 この箇所は、神がモーセとアロンの子エルアザルにお命じになった人口調査の結果についての後半です。この人口調査は、イスラエルの民がカナンに入るのを目前にして、「軍務につくことのできる者」を数えるため、つまり、約束の地に入ってからの戦いに備えるということと、相続地を割り当てるための資料として、という意味がありました。

 終わりの2節に、シナイの荒野に歩み出そうとした時に神がお命じになった第一回目の人口調査との比較があります。第一回目の人口調査で数えた60万人以上の人々は、第二回目の人口調査の折にはほとんどいなかったと書いてあります。40年近くの間にほぼ一世代が入れ替わったということもありますが、不信仰に対する神の答えなのだと説明がなされます。ここに、神の厳しさといつくしみの深さを見ます。神の厳しさとは、この40年近くの間の彼らの不信仰、罪に対して神が公正なさばきをなさったということに表れ、いつくしみとは、それでも彼らは一つの部族も欠けることなく約束の地に入ることができるということではないかと考えるのです。

 人口調査が記されているこの章の、無味乾燥に思える記述を読みながら、「十字架のもとぞ、いとやすけき、神の義と愛の会えるところ」という讃美歌262を口ずさんでいました。私たちもまた神がご覧になったら、「ひとりも残っていなかった」と言われるような者なのです。けれども、主イエスの十字架が死ぬべき自分を生きるようにと動かしたのです。感謝! 

 


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