みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

祈りが応えられる時

2023年02月17日 | 創世記

創世記 19章23−38節

 金曜日は交通関係のストライキがあり、空港、地下鉄、路面電車などが運休するとのこと。日本では久しく聞かなくなったことの一つです。

 ソドム、ゴモラなど低地の町々が神によって滅ぼされるのは、罪がどのような結果を生むのかを知らされる出来事です。ここで創世記はロトと家族に焦点をあてます。彼らが滅ぼされずに逃げることができたのは、彼らが正しかったからではなくて、義人アブラハムのとりなしによるものでした。

 27節に目が留まります。アブラハムはかつてロトたちが豊かな低地を選び下って行く様子をここから眺めたのかもしれません。しかし今、繁栄していた低地は火で焼かれ煙が立ち上っているのです。振り返ってはならないと言われながら、振り返ったロトの妻は塩の柱にされてしまいました。読むたびに、何が最も大切なのかを考える出来事です。

 辛うじて生き延びたロトと二人の娘たちは、家族を絶やすことがないようにと、父との間に子を設けます。そうして産まれた子どもたちの子孫がモアブ人、アンモン人。確かにこの二つの民族はイスラエルにとって緊張を強いられる関係なのですが、私はここで、モアブの女性ルツの名前を思いました。

 主のあわれみゆえにロトの子孫が永らえるその中に、ダビデに通じるモアブの女性が存在したのです。あらゆる国民(くにたみ)の祝福の鍵となるアブラハムの祈りが、このようなかたちで応えられるのです。

 あきらめずに、神を信じて祈れという声が聞こえてきそうです。


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