創世記 50章 15−26節
この時期、当地は白いアスパラガスが旬。スーパーなどのほか、通りにスタンドが建ちます。白と緑のアスパラガスのほか、いっしょにいただく「それ用のじゃがいも」や白ワイン、ソースなども売られています。
読み進めてきた創世記は、今日で最後の箇所。
兄たちはヨセフの報復を恐れました。これまでは父がいたゆえに、ヨセフの報復が為されなかったと彼らは考えたのかもしれません。しかし、父亡き後、いよいよヨセフは自分たちに仕返しをするのではないかと考えたのです。
17節は、兄たちがヨセフに言い送ったことばです。父ヤコブが実際にこのように言うようヨセフに託したのかどうかはわかりません。兄たちが父の名によってヨセフの仕返しを食い止めようとしたのかもしれません。
さらに、18節では兄たちがヨセフの前にひれ伏して「私たちはあなたの奴隷です」とまで言います。それほどヨセフを恐れていたのでしょう。兄たちがヨセフを殺そうとし、奴隷として売り飛ばしてからずいぶん経つことですが、歳月が忘れさせるということではなかったようです。
20節のヨセフのことばの中に、あらゆる課題への答えがあると思います。私たちは、何事かが起こると誰が悪い、誰ががんばったなどと考えます。時には喜び時には落ち込みます。そして落ち込んだりだれかを非難したりします。
「神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました」という視点です。どんな時にもこの視点を持ちたいと願いつつ、創世記を読み終えます。