霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

申告準備

2013-01-26 22:28:18 | 経営
朝から雪が降り続いた。
こんな日は「税務申告の準備をする日」と決めている。

来年から「収支を日々記帳することが義務付けられる」とのこと。 
従来、収入については逐次記帳していたが支出については年間分を一括計上していた。
一年分の領収書等を支出項目別に分けるだけで済むのでその方が効率的だった。

新制度に備え練習も兼ねながら昨年一年間を遡って日別計上に挑戦中だが、案の定、
半端でない時間がかかっている。
これなら面倒でも発生の都度記帳する方がよさそうだ。


(雪の降る中を誰かが犬の散歩をしていた。最近集落内ではこの光景を見る機会が多くなった。)

我が家の支出内訳を見ると減価償却費が全体の三割近くを占め断トツだが、それに
続いて農具費、種苗費の順になっていて、農薬費や肥料費は少ない。
経費の面から見ても「こだわりの農業」の特徴が出ている。

減価償却費は固定費なので農業機械はフル活用して「売上増」に結び付けなければ
「機械化貧乏」を招くことになる。

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ヘソ大根

2013-01-25 21:39:48 | 加工品
ヘソ大根は寒さの厳しい朝夕と温かい日中が続くと良い品質のものが出来上がる。
今が一番のタイムリーな季節で毎日「ヘソ大根」作りに追われている。

昨年まではバアチャンが大根の皮を剥いたり切ったり更には茹でた大根を竹に刺し
たりする仕事も手伝ってくれていたが、今年はその重要な戦力が抜けてしまった。
それでなくとも忙しい生産部長に大きな負担がかかっているので息子にも応援を求
めている。



ヘソ大根作りは「真っ盛り」だが製品となるまでには約三週間を要する。
完成品は未だ少ないが既に産直で販売していて大口の注文があったりすると対応
できずにいる。
早く完成させるためにはハウスよりも風通しのいい軒下がいいので、干し終って
空いた軒下を優先して使うようにしている。

使っている脚立は我が家で一番長く高さがあるもの。
「これが脚立から落ちて大怪我をする『直前の写真』となるのでは?」と半分本音の
軽口を叩きながら吊るしていた。
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雪の中の赤蕪

2013-01-24 22:48:13 | 野菜
年末に良く売れた赤蕪が新年になってから急にスローペースになっていたが、数日前から復調して来た。

我が家では赤蕪を「甘酢漬け」にして食卓に並べているが色合いの良さも相まって家族からの評判も
いいことから「いずれ動き出すもの」と期待していた。


(掘り出した赤蕪)

産直に出荷の際に生産者仲間から「畑に埋めて保存していたの?」と尋ねられることがある。
「畑から直接収穫して来たもの」と答えると一様に驚くようだ。
赤蕪が「寒さに強い」ことを知っている人は案外少ないのかもしれない。

とは言うものの雪の下から収穫するのは日増しに大変さを増している。
積雪量は深くなりしかも下の方は凍り付いて固くなっているため「スコップを使って簡単に払う」という状態は
既に過去のものとなっている。

それでも雪を払った下から蕪の緑の葉が見えると嬉しくなるし、葉っぱを頼りに手で掘り起こすと雪の下から
美しいワインレッドの赤蕪が元気に顔を見せると「感動」してしまう。
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免税軽油

2013-01-23 21:17:42 | 経営
トラクターは冬場を除き年間通じてフル稼働するので消費する軽油の量も半端ではないが、
軽油にかかる税金を事前に申請することにより耕作面積割合で一定数量免除される「免税
軽油」という制度がある。
(使用する軽油の全量が免税される訳ではない)

少しでも経費を節減するため就農以来その制度を利用しているが、当初は耕作面積が少な
かったため申請手続きをする手間の方が大変であまりメリットが無かったが、今は耕作面積
が倍以上に増えているので十分にその利益を享受できるようになった。


(昨日とは一転して朝から快晴となった。手前に見える雪の原が後山の畑)

免税軽油を申請する際に農業委員会で発行する「耕作面積証明書」を添付しなければならないが、
昨年の春に新たに借り入れたり年末に購入したりした土地があったため今日受け取った証明書の
耕作面積は大幅に増えていた。

昨年までは面積増に連動して免税券も多くなる歓びがあったが、今年はやや複雑で「そんなに仕事
をこなせるのだろうか」という不安混じりとなっている。
それでも、そんな不安は「押し隠し」少しでも多くの免税券を貰えるよう申請するつもりでいる。
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情報交換

2013-01-22 22:25:03 | 仲間
我々夫婦の野菜作りの師匠である「つー助さん」は年齢的には息子と同世代。
それでも数年前に大きな病気を乗り越えた経験をしたりしていて、農業だけで
なく人生においても師匠格にあたる人でもある。

朝から雪が降る今日は久し振りに「つー助さん」が立ち寄ってくれて、三人で
「道の駅」のレストランで昼食を共にしながら情報交換をさせて貰った。
(いつも利用している厳美渓の丸木屋さんは残念ながら「休業日」だった)



冬場の農閑期は全国を巡って情報収集している人なので、各地の農業情勢につ
いて色々と示唆に富む話しを聞くことができた。
その中でも「西日本の産直では生産者の囲い込みが盛んに行われている」という
話しが特に印象に残った。

数年後には東北でも起きる事象であることは間違いない。
お客様に支持され更に産直所からも頼りにされるような存在を目指して「更に努力
をしなければ」と決意を新たにした。
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