霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

「騒いでいるのは一人だけ」 その十 除名 

2016-01-31 20:38:14 | 社会
七月に入って早朝の共同作業(草刈り)を終え公民館に集まった解散時に、突然皆の前で私を
名指しして「新たな集落協定への参加は認めないし、今後も一切認めない」とTは一方的に
宣言する文書を代表に読み上げさせた。

協定参加申込を役員が拒否するのは前代未聞で「その権限もない」ことは重々承知していたが
敢えて抗議はしなかった。

自分の意にそぐわない人間を「村八分」とか「除名」扱いするのはTの得意とするところなので
ある程度心の準備が出来ていたのかもしれない。

あまり驚きはしなかったものの相変わらずTPOを心得ないやり方に呆れてしまった。

「ルールを守れ」と言った人間が除名され「総会も開かず会計報告もしない役員」はそのまま居座り
続ける。
これが「霜後の民主主義」の実態となっている。


(今月半ばに小岩井農場から仕入れた雛達は食欲旺盛で卵を産む雛の数も次第に増えて来た)

農業のための補助金を中間搾取したり目的外利用したりする役員に抵抗した「たった一人の反乱」は
市役所農林部長の不当な介入もあって失敗に終わった。

しかし、二年後には減反政策が終わりを告げ、それと同時に国の農政も大幅に転換されることが予想
される。
世の中の変化に対応することもなく「座して死を待つ集落」がその後も生き延びる可能性は低いので
「霜後の改革」は「時が解決してくれる」のを待つしか無いのかもしれない。

コメント (2)
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「騒いでいるのは一人だけ」 その九 何でも多数決

2016-01-30 18:50:20 | 社会
「少数意見は無視すべし」との高橋農林部長の強い後ろ盾を得たTは更に暴走を始めた。

「総会が必須」である以上「総会を開かない旨の規定」「白紙委任の約定」「総会を開催しない決議」等も無効である。
しかし、Tにそれを理解させるのは「木に魚を求める」に等しく日頃から「多数決で何でも決められる」と誤解していた。

一歩譲って「多数決万能」と解したとしても「霜後の多数決」よりも「国会の多数決」が優先することは言うまでもない。
また、たとえ法令や常識に反しなかったとしても基本的人権を侵害するような決議が無効となることも当然のことである。

そんな基本認識を欠き「少数意見には耳を貸さない」と宣言したTは「総会を開催せよ」と迫る私を抑えるために打合会を
招集した。
会の冒頭に「本日の打合会の内容は全部テープに録音する」と宣言し、また、広域の役員である千葉市議会議長をオブザー
バーとして招いていた。
私にプレッシュャーを掛ける意図かと思われたが、そんなことは意に介さなかった。



再三に亘り私の発言を阻止しようとするTを無視して私は「総会開催は必須」を強調した。
しかし、Tは当然のごとく聞く耳を持たず、何で紛糾しているかが把握できていない構成員個々人に「総会開催を要求する
意見に賛成か否か」を表明させた。

そもそも「賛否を問う事案ではない」という認識は同席した市議会議長も含めて一人も居なかった。
構成員に「踏み絵」を迫るかの如く「反対」を表明させた挙げ句、Tは「(26年度は勿論のこと)新年度以降も総会は開かない」
と宣言したのだった。

「総会を開かないとする決議は無効とする裁判所の判例がある」と指摘したが「判例が法律と同じの効力を有する」ことも
知らないTには「馬耳東風」でしかない。

「そんな判例があるなら裁判官を連れて来て指導させてみろ」と開き直るだけだった。
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「騒いでいるのは一人だけ」 その八 個人情報保護

2016-01-29 20:43:52 | 社会
26年度の「多面的支払」の事業は既に終わっていたので、せめて結果報告の総会を開くよう役員に何度も要求した。
公金をどんな事業にいくら使ったかを確認するのは構成員の当然の義務であり権利でもある。

特に、大きな比重を占める日当については作業項目と日当受給者をマトリックスにして出すことを要求した。
それにより構成員は自分が参加した共同作業に日当が支給されているか否かを容易に確認できるし、従来から不正支給の
温床になっていた「役員の日当」についても検証が可能となる。

しかし、結果報告の総会が開かれないばかりか会計報告も未だに為されていない。
そのため構成員は26年度の多面的支払の補助金を集落でいくら受け取り、何にどれぐらい使ったかを未だに把握出来ない
ままとなっている。



会計報告を要求した際の役員の言い訳がビックリポンで「個人情報保護のため出せない」だった。
公金の「会計報告よりも役員の個人情報保護を優先する」という本末転倒の屁理屈を言い出したのもTらしいが、六人も
居る役員の中で一人もその欺瞞性に気付く者が居ないというのも寂しい。

ことほど左様に世間一般の常識を持ち合わせないまま「総会ではなく役員会を最高議決機関」としてしまっている以上
「的外れな結論の目白押し」となるのは当然のことと思える。

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「騒いでいるのは一人だけ」 その七 霜後の金正恩

2016-01-28 17:03:33 | 社会
霜後の役員会を実質的に牛耳っているTは元農協支店長。
そんな経歴があってか定年退職後、認定農業者の相談員として市役所に隔日勤務しているらしい。

しかし、私には「組織運営のイロハ」も理解していないばかりか「民主主義」を履き違え、「基本的人権」
については言葉さえも知らないような人物に見える。


(屋根からの雪崩で新しい雨樋が外れてしまった。雪のシーズンが終わるまでは直しても無駄なようだ)

具体例を挙げると

・JAが集落営農(法人化)を推進した際には「参加しない者は村八分にする」と発言。
「村八分決議」は人権侵害で憲法違反との「判例が出ている」と指摘したが理解不能だった。

・新たに制定した行政区の規約に詳細な除名条項を入れたので、「参加を強制されている組織に除名は有りか」
 と指摘され、それらの条項を削除した。

・耕地整理について自ら市役所職員を公民館に招いて説明会を実施し、その場で大多数の賛成を得て進めることが
 決まり、自ら推進体制の最高責任者となりながら実施に向けた四度目の打ち合わせ会の冒頭に突然理由も示さな
 いまま「俺は個人的に反対だ」と言い放って召集した構成員を放置して帰った。

・市議選の際、特定候補者の個人演説会に区長名で文書を回し区民に召集をかけた。
 選挙違反であることは言うまでもないがその認識は全く無い。

・多面的機能支払の打合会で「総会を開かないこと」等を批判され説明に窮し、その気も無いのに「役員は全員辞職し
 今後は集落協定にも参加しない」と言って偽装総辞職した。
 それが役員案に反対する意見を抑えるための単なる「脅し」でしかないことはミエミエで、その次の打合会では
 「総辞職の件は水に流す」と厚顔無恥な行動に出た。
 そもそも「水に流す」とは罪を犯した人間が使う言葉ではない。

 そんな横暴な人間が農林部長から「少数意見は無視すべし」と火に油を注ぐような直接指導を受け、横暴振りに更に
 拍車がかかってしまった。

 
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「騒いでいるのは一人だけ」 その六 霜後民主主義

2016-01-27 21:41:51 | 社会
霜後は元々民主主義が未発達の集落だった。
行政区等の各種総会で「意見を述べる人は皆無」と言ってもいい状態で総会は完全に形骸化していた。

事案の内容を十分に理解していない役員がピント外れの説明をしていたら聞いている方も不十分な理解
となることは当然のこと。
にもかかわらず、質問も意見も出ないまま「採決」となり賛成多数で議決され「メデタシ、メデタシ」
となる。

狭く小さな集落なので長年の地縁血縁等のしがらみから来ているものかと思っていたが、実際は「常に
体制側につくことで我が身の安全を確保する」という古い体質が染みついた結果のようにも見えた。
そんな組織で「人民のための政治」が為されるはずもない。



中山間直接支払の主目的は「中山間地農業のハンディ解消」にあるにも関わらず、オママゴト共同事業で
役員が日当の大半を費消し、研修旅行という名目で一泊の慰安旅行を実施したりすることが平然と行われ
ていた。
それらは「税金の目的外利用」以外の何物でもない。
そんな悪しき慣習を打破する契機となったのが昨日紹介した「総会無効事件」だった。

旧態依然とした集落を「改革する第一歩」となる快挙だったが、役員側から見たら「甘い汁」が吸えなく
なり不満だったことは想像に難くない。
多面的機能支払という新たな補助金の使途を決めるための総会開催を役員が敢えて避けている背景には
そんな過去の経緯があった。

総会の決議も経ないまま支障木と称し集落のシンボルともいえる公民館の公孫樹等を伐採したことに驚き
「早急に総会を開催するように」と何度か役員に要求したが応ずる気配は無かった。
そこで補助金の使途について助言、指導の責任を有する市役所農林部長に指導をお願いしたものだった。
しかし、「総会開催は必須」との認識がない農林部長は「騒いでいるのは一人だけだからそんな意見は
無視すべし」と真逆の指導をしたために事態は紛糾することになった。

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