大学に進学していないので「学食」とは無縁だったが、昨日の毎日新聞「余録」が学食の現状に
ついて書いていて興味深く読んだ。
その中で、東北工業大学では「100円カレー」を提供し収支不足分は同窓会等の支援で補っている
と紹介されていた。
高校時代のクリスメイトの何人かが同大のOBで、今も親交が続いている仙台市在住のM君もその
内の一人。
ゼネコンを定年退職した後も「第三の就職先」で今も活躍している。
在学中に「学食」の恩恵を受けたかと思われるので、今度会ったとき後輩達のために「恩返し」を
しているかどうかを確かめたいと思っている。
義理人情に厚く「感謝の気持ち」を忘れない人柄なので当然の如く貢献しているかと思われるが・・・。
毎日新聞「余録」2025.6.1
大学の食堂(学食)で、手軽で安価なカレーライスは今も昔も学生に人気だ。東北大学(仙台市)は
2008年まであったプレハブ建ての学食で出していたカレーの味を復元し、レトルトでOBらに販売して
いる。懐かしの味ということだろう▲米価高騰や物価高は、学食カレーにも影を落としている。大学生協
が運営する食堂は地域別に価格の足並みをほぼそろえているが、関東などでカレー(中盛り)は3月末、
308円から330円に値上げされた。他のメニューを2月に値上げした際には付け合わせの漬物を削り、
据え置いた。だが、米価急騰に対応せざるを得なかった▲関西などの大学生協の学食カレーも今年2度
にわたる値上げで、319円が385円になった。食堂を生協以外の業者に委託する明治大学駿河台キャン
パス(東京都千代田区)は今春、40円アップの400円に。利益は求めていないため学外に比べればかなり
安価だが、「学生は安いほど助かります」(担当者)▲物価高で生活が苦しさを増す学生を学食カレーで
支援している大学もある。東北工業大学(仙台市)は3年前から年間40日「100円カレー」を提供してい
る。昨年度は約4万2000食に達するなど人気で、当日は学生が列をなす。収支の不足分は、同窓会などの
支援で補っているという▲備蓄米放出の効果が国民の関心を集める米高騰の行方である。懐にやさしい
学食カレーを続けられるか。学生の暮らしを守るうえで、これもひとつの指標であろう。