霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

アスパラガス

2006-04-30 20:46:50 | 野菜
育苗と田植えの準備それに山菜採りと多忙な毎日を送っているうちに畑ではアスパラガスが大きくなっていた。
完全無農薬で栽培しているので、時々除草をしてやる必要があり、畝間は先日掘り起こしておいた。しかし、手を付けていなかった株の周辺には早くも雑草が繁って来た。放置しておくとアスパラガスが隠れてしまうので、早急に除草する必要があるようだ。

アスパラガスは9月頃まで毎日収穫できる。10パック程度の数量しか出荷しないので、形や大きさは不揃いになることもあるが、太いものでも柔らかくて美味しいので、昨年までは常連客が多かったようだ。



記録を見たらアスパラガスや山菜の初出荷日は昨年と同じ日となっていた。「寒い寒い」と言われているが、雰囲気だけが先行しているのかも知れない。
アスパラガスも、トウモロコシや枝豆と同様に鮮度が命。とり立ての美味しさを味わえるのは生産者の特権だが、お客様にもその美味しさを味わってもらえるように、いつも朝どりのものを産直に出している。
 

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至福のとき

2006-04-29 20:04:31 | 山菜
「♪この日のた~めに 鍛えた体~  この日のため~に 鍛えた技を~」
と昔懐かしい歌がついつい口に出てくる。
急斜面の薮や茨の中も何するものぞ、タラノメを採るためにはどんな難所でも乗り越えても突き進む。
そうです。いよいよやって来ました本格的な「山菜シーズン」。
タラノメも二日連続の暖かさで急に芽を出し始め、昨日の落胆は嘘のよう。
山菜採りの中でもタラノメ採りが一番面白い。人のあまり入らない難所に行き、太く大きなやつを見つけた時の感動、それ掴んだ時の満足感、折るときの「ボキッ」という鈍い音、それぞれが何とも言えない幸福な気持ちにさせてくれる。
もしかすると、オジサンは「この日のために」脱サラしたのかも知れない。
最初のタラノメを採るときは「今年もまたその季節が来た」という感激で、年甲斐も無く手が震えてしまった。

いくら山間僻地に住んでいるとは言え、夫婦揃って「大の山好き」という例は近所には無いようだ。



山菜採りのキチガイ両親に文句ひとつ言わず、黙々と田植えの準備をする息子。
今日ジィチャンが可愛い孫のために軽めの「代すり板」を作ってくれた。
トラクターで仕上げの代かきをした後、この板を使って凹凸を調整する。
天候さえ良ければ四日後に田植えが始まる。
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里山の小枝

2006-04-28 20:40:19 | 山菜
満を持して朝からタラノメ採りに山へ出かけた。しかし、完全な空振りに終わってしまった。
寒さのせいか先日下見した時と同じで、頭を出した状態のままだった。
諦め切れずに当たりを付けていた数箇所を回って見たが、状況に変わりがなく単に疲れがたまるだけに終わってしまった。

それでも、ただでは引き下がらないのがオバサンの凄いところ。
山で気に入った小枝を見ると町場の方にも見せたいという気持ちになる。
子供の頃に風車を作ったりお面を作ったりして遊んだホウノキ。
香りが良く、和菓子等に楊枝として使われるクロモジは今黄色い花を咲かせている。
木質が固く、餅の杵などに使われたサダメシは、枝振りと葉のバランスが良いので、生け花に格好の材料となる。
お正月にミズキダンゴを飾るミズキは、赤い枝と緑の葉のコントラストが素敵だ。
その他にも木の芽時の小枝は、なかなか風情があり、きっと気に入って貰えると思っている。
町場で暮らす方々への、自然のおすそわけだ。



実は、この「里山の小枝作戦」は、数日前にも実行していたが、ホウノキは直ぐ売れたが、クロモジ等はなかなか売れなかった。小枝の特徴等をコメントしたものを添付すべきだったのかも知れない。

 

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鳥の声

2006-04-27 18:29:09 | 景色
農作業をしていると周囲から様々な鳥の声が聞こえてくる。
雉鳩の「デデポッポ、デデポッポ」、雉の「ケーンケーン」、ウグイスの「ホーホケキョ、ケキョケキョ」それに雀等の鳴き声も混じりかなり賑やかだ。
鳥の声は耳に心地よく、安らぎを与えてくれるような気がする。
郭公の鳴き声が聞こえて来ないと気になり調べたら、初夏に飛来する鳥のようだ。
燕はもう飛来しているが、あまり特徴のある鳴き声ではない。少なくとも「ヒュールリー、ヒュールリーララー」とは鳴かないようだ。

あまり聞きたくはないが、カラスの鳴き声も聞こえて来る。
カラスは姿形がかなりダーティなイメージがするが、実際もかなりのワルだ。トマトやトウモロコシそれに稲の苗をほじくり、牛や猫の餌を横取りし、更には鶏の雛を襲う。特に鶏の卵は一瞬のスキをついて持ち去ってしまう。
かなりの知能が発達しているらしく、なかなか捕まえることはできない。
しかし、世の中には頭の良い人か居るものだ。鶏小屋みたいなものを作り、餌でカラスを誘って生け捕りにしているのを偶然見かけた。天井に穴があり、出入り自由のように思われるのだが、その周囲に針金みたいなものをぶら下げて逃げるのを防いでいるようだ。鳥の心理を利用したうまい仕掛けだ。
10羽ほどカラスが小屋の中で必死の形相で飛び回っていた。



我が家周辺のカラスも少し減ったのではないかと期待しながら、トウモロコシのタネを蒔いた。
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田んぼの水管理

2006-04-26 20:51:47 | 
育苗と併せて注意を払う必要があるのが、田んぼの水管理だ。
中山間地域と言われるこの地域は、殆んどが堤の水を利用している。
大切に使わないと、日照りが続いた時にオロオロすることになる。
かと言って、あまり水を溜め過ぎると今度は大雨の時に、溢れた水で大騒ぎしなければならない。天気予報とにらめっこしながら適正水量を維持する必要がある。
一回目の代かきを終えた田んぼの水のチェックも日課となっている。水持ちの良い田んぼもあれば、水はけの良すぎる田んぼもあるので、それぞれの特徴も頭に入れておかなければならない。また、水を出し入れする場所も一律ではないので、それらも知っておかないと困る。
専業百姓一年生のオジサンは、毎日田んぼ巡りをしながら、それらの基礎知識を一つひとつ勉強している。
今は未だ肩慣らしの段階であるが、田植え後は、水管理の良し悪しが作柄に直結するのでミスは許されなくなる。



東京での研修を終えて引越しの準備で帰省中だった末の娘が、今日、勤務地に決まった九州に向け出発した。
「できるだけ遠くで働きたい」という希望がかなったので本人はルンルンだ。
ホンニ、ホンニ、世の中には変人が居るものだ

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