堆肥撒き

来年トウモロコシを作付けする予定の畑には秋の内に堆肥を撒くことにしている。
軽トラダンプが畑に入れる状態の時が効率的なので、そのチャンスを窺っていた。
しかし、天候不順でこのまま冬を迎えてしまいそうな恐れが出て来たので好天が
二日続いたのに期待して挑戦することにした。


(門口のシロヤマブキは花は白いが黒い実を付ける)

最初は順調だったが夕方近くに新しい畑に入ったのが失敗だった。
暗くなりかけた夕方だったが「少しでも仕事を前に進めたい」という気持ちの現れ
だった。
嫌な予感が的中し畑で軽トラが動けなくなってしまった。

直ぐ救出できるようトラクターとワイヤは準備していたが、既に暗くなった畑での
救出劇は危険が伴うので「明日、明るくなってから」ということにした。

危うい畑は無理せず面倒でも運搬車に積み替えた方が良かったかもしれない。

ヘソ大根

ヘソ大根作りには「朝冷え込み昼温かくなる」という天気が最適となる。
予報によると明後日から「冷え込む」とのことなので例年よりも早めにスタートを
切ることにした。
あたかもキャンプのようなワルイドな感覚でブロックで囲った竈に大釜を乗せ、
大きく輪切りにした大根を入れた。



茹で上げた大根は水に晒しておき、竹に刺して吊るすのは明日となる。
寒暖差の激しい天候に恵まれれば二週間で完成となる。

大根の収穫や大豆の脱穀も並行して進めなければならないので、本格的な
「へそ大根作り」はもう少し先になるが、少しでも早い段階で店頭に並べお客様の
ニーズに応えたいと思っている。

慰労会

認定農業者の集まりの冒頭に農業委員会の会長の挨拶を聞く機会が多かった。
いつも「なかなか中身のある立派な挨拶をする」と感心しながら聞いていた。

そんな立派な挨拶をしていた会長が小学校時代からの同級生のTちゃんだった。
この9月に任期を全うし「退任した」と新聞で知ったので、クラスメイトの有志に声を
掛け慰労会を開催した。

いずれも農業に少なからず縁があるメンバーばかりで「一関の農業問題」で大いに
話しが盛り上がり時間は「アッ」という間に過ぎてしまった。
特にTちゃんのマクロ的見地からの話しは大いに参考になった。


(後山の大根の収穫は今日の軽トラ二台分で完了となった)

酔いが回った頃に、農業一筋で生きて来たKちゃんから「オマエの悪い評判ばかり耳に
入るよ」と噂に同調するスタンスで話しをされた。
春に開催された高校の同級会でもやはり農業一筋のI君から同様の批判をされていた。
文字通り「悪事千里を走る」で「悪い評判」は市内各地に広まっているようだ。

残念なのは二人とも「何故評判が悪いか」を確認せず、単に噂だけで決め付けていること。
これは田舎にはよくある例で別に驚くことでもないが、そんな姿勢が田舎の進歩発展の
「手かせ足かせ」になっていることに二人とも全く気付いていないようだ。

例えば、「脱原発」を主張する人間は電力会社から見たら「トンデモナイ連中」となるのは
当然のことだが「世間一般でも同様の評価をするとは限らない」のと同じこと。

しかし、この種の噂を信奉する連中にいくら言葉を尽くしても理解して貰えるのは難しい
ので「最終的な結果」で示すしかないと思っている。

風と雪

昨夜から風が強かったが夜明けと共に雪が降り出し、横殴りの北風がエグネの
木々を白く塗り変えた。



雪は夕方まで降り続いたため大豆の脱穀はハウスの中で行うことになった。
ところが、足踏脱穀機が部品の摩耗でトラブルってしまい、その対応で大分時間を
ロスしてしまった。

結局は、修理のための部品は手配しつつも「動力式」も新規に調達する破目になった。
今年だけは「足踏み」で凌ごうと思って張り切っていたが「動力源」は元気溌剌でも
脱穀機の方がついてこれなかったようだ。

「そもそも作付面積と機械がアンマッチ」とはディーラーの言。

大根

今年は太くて肌も綺麗な立派な大根が収穫できている。
味もすこぶる美味で、大根おろしに納豆を混ぜ合わせた「デゴスリナットゥ」は
絶好の酒の肴になっている。



沢庵用の大根は既に漬け込みが終わったが「ヘソ大根」用はこれから収穫
本番を迎える。
明日は「雪が降る」との予報が出ているので小雨の中だったが、後山の畑の
分を少しでも減らすつもりで出掛けた。

全部収穫出来ればいいのだが、収穫後に葉を切り落として「洗う作業」が待って
いるので一度に全部は難しい。
次回で終える分量を残して「打ち止め」とした。