霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

「田舎暮らし」のリスク その五 コメントへの返信

2023-01-31 07:09:35 | 社会
 2023-01-30 07:11:12(熊谷からの返信)
 赤石岳さん、コメントありがとうございます。
 当初から「孤軍奮闘、四面楚歌」の身にとっては有難い応援メッセージと
なりました。 

 宮沢賢治の詩は「不正と闘う」ことまでは想定していなかったものと思わ
れます。 

(昨日掲載の記事を受けた赤石岳さんからの再コメント)
 2023-01-30 12:38:06 
 コメント掲載恐縮です。
 全く良い人はいない、は極端でしたか
 少数でも価値観の同じわかり合える方々とは良い付き合いをしていきたい
と思います。
 国の縮図が田舎の小さな集落でもあるわけですね
 賢治さん。不正にたいしては共に闘ってくれるかと思います。


  2023-01-31 07:05:12(熊谷からの返信)
   赤石岳さん、
   連日のコメントありがとうございます。
   当集落にも「良い人」は少なくありません。
  しかし、不正に対し闘うことなく黙々と従っている人は、決して「良い人」
とは言えません。
   結果的に「不正を容認する」ことに繋がるからです。

   田舎では自民党支持者が圧倒的多数ですが、そこで無意識の内に働いているの
「強い側につくのが身の安全を保つための最善の策」と考えているためか
思われます。
  それが未だに「村八分」のような悪習がはびこる要因となっています。
  しかし、過去のヒットラーやスターリン、現代のプーチン、習近平、
金正恩等を見ても明らかなように、権力者は最終的に「国民を犠牲にして我欲を
満たす」ことを最優先します。

 「権力は必ず腐敗する」は歴史の教訓なので、権力を抑制的にチェックする
機能として「野党の存在」が必要不可欠ですが、「一人野党の私」が総会等で
批判しても「非国民」扱いされるだけに終わってしまいます。
 戦後80年近く経ているにも関わらず、残念ながら、これが「田舎社会の実態」
となっています。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「田舎暮らし」のリスク その四 読者からのコメント

2023-01-30 07:16:52 | 社会
 今回の一連の記事に対し、赤石岳さんからコメントが入っていたので
原文のまま紹介したい。


2023-01-29 22:50:45

   田舎の人は良い人?とは田舎に住む自分は全く思えず、田舎で暮し続けてい
ます。
   周りの方々は、善と悪で判断するより損と得で上手く立ち回っているように思います。
 補助金等での事業が歴代遡って過去5人の区長の竹林が整備されたり、
ただ酒大好きな区長はかなり呑んでしまったり、おかしい!と声をあげれば
悪者となる。
 新しく赴任された駐在さんが挨拶に来てくれた時に、色々相談すると,
「田舎だからね~」と同情してくれました。
 我が家の土地が崩されたり、侵入されたり、石積みも崩され石が、なくなる
事については、「戦いなさい!ウクライナも負けたら取られるから闘っている」
と言われ警察署に書類を出してあるから相談に行きなさい…と後日連絡を下さいました。
 宮澤賢治はつまらないから止めろと言っていますが、、、
 我が家と幼なじみの友達の家しか、隣組の疑問に異議をとなえません。
 当然無い事を悪く言われています…正直かなりめげます…
 大分のUターンされ村八分になった方は、そんな辛い状況の中でよく頑張ら
れていますね。
 その集落の方々の中に、味方になってくれる方は居なかったのか?
呆れ、残念な話です。
 その方や熊谷さんの強さを自分も持てたらと思います。
 恥じない生き方が残せたら、、、です

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「田舎暮らし」のリスク その三  村八分は行政の怠慢

2023-01-29 21:00:18 | 社会
    大分県宇佐市の村八分事件の被害者は、区長のみならず市にも損害賠償請求
を提起したが、裁判所はそれを「認めなかった」とのこと。
   裁判官には「村八分決議は基本的人権の侵害行為」との認識は勿論のこと
「市民の基本的権利を尊重するのは市の責務」との認識も無かったようだ。


   しかし、被害者が、区長ではなく「中山間の代表」を訴えていたなら確実に
市の責任も問えたはず。
  なぜならば、中山間の集落組織と行政区とは構成員が同一であったとしても
全く別組織なので、交付金の使途に不正が有った場合、市には指導責任があり、
指導に従わない場合、市長は「交付金の返還を求める」権限を有しているから
である。
 従って、集落は市の指導に逆らうことが出来ず、村八分は容易に防止出来た
のみならず、集落民が訴訟費用を負担することも無かったのである。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「田舎暮らし」のリスク その二 大分の村八分事件

2023-01-28 08:08:33 | 社会
 数年前、大分の村八分事件が新聞に掲載されていたが、その詳細は不明だった。
 昨日、ネット記事で既に被害者に勝訴判決が出ていて、事件の発端が当地と
同様「交付金に関する不正」だったことを知り驚いた。
 一関市内の他集落に於いても役員が交付金を恣意的に費消している例があること
は漏れ聞こえていたので、この種の不正は全国的に見ても「氷山の一角」なのかも
しれない。
 困ったことには「多数決=民主主義」と履き違え、法律に反することは勿論の
こと基本的人権を侵害することまで議決し、市役所もそれを容認するのだから呆
れるしかない。

 以前、新聞に「正論を主張し自治会で孤立する」という川柳が掲載されていた
が、田舎で不正を糾弾するには「孤立無援、四面楚歌」の覚悟が必要となる。   
 当地の場合は「区長の独断による村八分宣言」だったが、大分の場合は総会決議
という民主的手続きを経ていたようだ。
 残念ながら「村八分決議自体が憲法違反となる」ことについては誰も気付いていなかった。
   田舎では未だに「村八分が唯一最大の規範」という悪習が残っていることから、
憲法が保障する「基本的人権」の認識の無い住民にそれを期待するのは無理な注文
なのかもしれない。


 (先月末で空になった裏の薪小屋)

朝日新聞デジタル記事(2021.5.25) 

「村八分」7年後の判決 Uターン男性「人間不信に…」

大分県宇佐市にUターンした元公務員の男性(72)が集落から「村八分」の扱いを
受けたとして元区長3人らに慰謝料を求めた訴訟で、大分地裁中津支部(志賀勝裁判
長)は、元区長らの行為が「村八分」にあたると認定し、慰謝料計143万円の支払
いを元区長たちに命じた。静かな山あいの集落で、なぜ「いじめ」とも言える行為
が7年以上も続いているのか。
 「集落に住む同級生にも声をかけられない。四六時中監視されているようで、一
時は人間不信になった」。25日の判決後の記者会見で、原告の男性は孤立した日々
を振り返った。

「交付金に疑問を持ったら排除、弁護士会が改善勧告しても・・・」

 集落は大分県北部の山里にある。周囲を田んぼや畑に囲まれ、草刈りなどの共同
作業が大切な行事だ。しかし、男性に声はかからず、参加できない。あいさつも一
部の人と目礼をする程度だ。「(人目を避けるために)朝早く家を出て、夜帰って
来る生活」という。
 きっかけは、農業の交付金をめぐるトラブルだった。
 兵庫県から集落内の実家にUターンした男性は2013年3月、中山間地の農家に出る
交付金の運営に疑問を持った。住民に会計帳簿を見せてほしいと頼んだことなどを
契機に一部の住民と対立。周囲との溝が深まった。
 13年4月、集落は男性が住民票を移していないことを理由に自治会からの排除を決
め、全員一致で「断交」を決議。市の広報も、行事の案内も男性には届かなくなっ
た。
 男性は14年に住民票を集落に移し、改めて自治会に加入を申し入れた。しかし、
住民らは「全員の賛同が得られなかった」として拒否。17年には男性の申し立てを
受けた大分県弁護士会が「明らかな人権侵害」として改善を勧告したが、事態は変
わらなかった。18年10月、男性は区長経験者3人と宇佐市を提訴した。
 これに対し元区長3人は、男性も元区長を合理的な理由もなく警察に告訴したり、
車の通行を妨害したりしたと反論した。
 判決は、元区長側の主張を退け、元区長らによる行為は「社会通念上許される範
囲を超えた『村八分』」だと認定した。市の責任は認めなかった。
 男性は判決後の会見で、「(村八分は)大人のいじめだと認識している。すべて
私に責任があるように言われたが、自分が間違っていなかったことを認めてもらっ
て救われた」。そして、「話し合いにはいつでも応じる」と関係の改善に期待し
た。

「裁判費用は1戸10万円 年金生活の女性からも 」

 ただ、集落にも深い傷が残る。
 裁判が起きると、集落の住民たちは被告となった3人を助けるため、裁判費用とし
て各戸が10万円ずつを出し合った。月4万円の年金などで生活するという女性は
「10万円はきついけど、個人でなく区長として訴えられたんじゃから」と話す。
 集落では「また訴えられるかもしれない」という理由で区長のなり手がおらず、
現在は区長が不在のままだ。
 80代の男性は「過疎の集落だから本来は住民が増えるのは歓迎なんじゃが」とし
つつ、言った。「判決が出たからといって、簡単には解決せんじゃろう」                              
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「田舎暮らし」のリスク その一 移住失敗

2023-01-27 18:12:04 | 社会
 「地域活性化」のために地方自治体が田舎をPRし、また、実際に田舎
暮らしを始めた人が「田舎の人は皆親切」などと美化することで、移住を
決断した人もいるようだが、現実とのギャップに失望している例も多い
ようだ。

 田舎への移住に失敗した元教員夫婦が作成した動画が330万回も再生され、
多数のコメントが寄せられているとのこと。
 そのコメントの一つが私の実体験から来る感想と完全に一致していた。



SmartFLASH(2023.19:53)より
《私は田舎出身なので、田舎の人間関係のものすごい大変さは身に染みて
 わかります。真っ当な意見が通用しないどころか法律が通用しないので
 す。》
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする