霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

牛堆肥

2008-05-31 21:32:35 | 家畜
上水道が数年前に入ったばかりの集落に下水道が整備される筈も無い。
「終の棲家を一関に」と決めた際、高価な初期費用と維持費に躊躇しながらも浄化槽の設置に踏み切っている。

生意気盛りの子供の頃、満足に家の手伝いをしないと「クソの役にも立たない馬鹿ガキめ!」と親から罵られることがよくあったが、浄化槽となった今は当然「クソの役」には全く立っていない。
その点、牛や鶏は肉や卵で貢献するほかに「クソの役にも立っている」ので立派なもの。
牛堆肥や鶏糞は田畑の貴重な肥料として大いに活用されている。
「クソの役にもたたない馬鹿ムコ」はせめて牛や鶏が踏みしめた堆肥搬出で貢献するしかない。

牛の世話はこれまでジイチャンが一手に引き受けてやっていた。
しかし、体力的にキツイ仕事は難しい年令になって来たので、堆肥の搬出はオジサンが担当することになった。
我が家の牛舎は、天井が低く間口も狭いためバックホーを利用することは出来ないので人力による搬出となる。
小雨の降る中、オバサンにも手伝って貰いながら一日がかりで牛舎の外に四角い堆肥の山を築いた。



牛堆肥の搬出を終えた後に、門口周辺の雑草を刈り始めた。
ハナミズキの根元にさしかかった際、急に雌の雉が飛び立った。
あわや草刈機で真っ二つとなるようなニアミスだった。
飛び立った後の巣には12個の卵が残されていた。

一瞬の違いで「雉肉にありつけなかった」と本音で書いたら愛鳥家からブーイングとなるのだろうか。
残された巣にはフキの葉をかけてカバーしてやったが、夕方になっても親鳥は戻らなかった。
周辺には卵が大好きなカラスが棲みついているので、その犠牲となる可能性もありそうだ。
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反多数派のルーツ

2008-05-30 21:10:29 | 思い出
オジサンは多数意見に安易に組するタイプの人間ではない。
多数意見に疑問を持つようになったルーツを辿ると思い当たるのが小学三年の算数の時間。
先生に指名され出題された問題の解答を黒板に書いている時、その解答を見た50人を超える級友達が「違う、違う」の大合唱となった。
皆の「違うコール」に圧倒されたオジサンは一旦書いた答えを消して皆の意見に従った解答に修正して席に戻った。

結果的に、自分の最初の答えが正解だったことが判明した時の惨めな気持ちを今でも忘れない。
多数意見に押されて簡単に修正してしまった自分が情けなかった。
それ以来、百人中唯一人となる少数意見でも自分の意見はしっかりと主張するようになった。
結果的に自分の意見が間違いだったと判明しても、自分の主張であれば甘んじてその責めを負うことができる。

長じて世界の歴史に触れる機会が多くなってから、意外にも多数意見が間違っていたという史実が多くあることに驚かされた。
そして「正義は最初いつも少数」という名言があることも知った。



今日の大豆の種蒔きは午後四時からのスタートとなったが、七時までに二枚の畑を終えるという望外の進み具合となった。
また、農道を挟んだ南側のジャガイモ畑は、昨年までは雑草地だったとは思えないような見事な生長振りを示していて嬉しくなった。
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減量

2008-05-29 21:06:49 | 生活
四~五月は多忙な日々の連続で体重計に乗る時間も無かった。
先日、久し振りに乗ってみたら、なんと5kgも減り75kgになっていて嬉しい驚きとなった。
ゆっくり食事もできなかったため「手抜き食事」が結果的に理想的な「腹八分」となったのが幸いしたようだ。

オバサンは一応女性なので体重は「極秘」となっているが、165cmの身体がますますスレンダーとなり「か細く」見えるが、痩せたとはいえ50kgは確保しているはず。
見かけによらず芯は太くしぶといものを持っている。

その反動か最近二人とも食欲が旺盛となっている。
オバサンは一服の時にオヤツ代わりにご飯を食べたりしているし、オジサンは筍ご飯を五杯もお代わりし年寄りらしからぬ大食漢振りを発揮している。



朝から小雨が降る天気となり畑仕事ができなくなったので遅まきながら草刈りをスタートさせた。
雨の日に刈った草は牛の餌にできないので堆肥として積み上げるつもりでいる。
膨大な稼働がかかる草刈りも牛の餌や堆肥に活用することにより「負債」から「資産」に転化したいとの思いがある。

まずは長いこと「日陰の身」となっていたブルーベリーの救出から開始した。
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大豆

2008-05-28 21:18:28 | 穀物
いよいよ本命である後山の大豆の種蒔きを開始した。
今年は栽培面積を大幅に増やし50aの畑にエダマメ、味噌豆、黒豆、アオバタを蒔くことにしている。

昨年までは田んぼや牧草地だった圃場なので、土がこなれていないため「種蒔きごんべえさん」もビックリするような荒土。
いわゆる「創業の苦しみ」とはこのことかと思いながらの作業となった。
しかし、昨年里芋を植えた畑も同様の状態だったが今年は随分畑らしい土に変わっていたので「作物が土を作る」みたいなことがあるようだ。
サラリーマン社会の「ポストが人を作る」と同様で非常に興味深い。
ごんべえさんには今日も苦労をかけたが、年を追うごとに良質の土になって行くことを約束して勘弁して貰うしかない。



段々畑となっている一番上の畑には正月向けの黒豆を蒔いた。
今年から耕作面積を拡大できたので耕耘機で除草ができるよう畝間を90cm確保している。
梅雨明け後ぐらいに立派な豆が生え揃った段々畑を紹介できたら嬉しい。
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子熊との遭遇

2008-05-27 21:13:59 | 野菜
山菜採り等で山歩きばかりしていたら「いずれは熊と遭遇するのではないか」という不安はいつもある。
でも、それを恐れていたのでは何も出来ないので、用心を心掛けるしかないと思っていた。

最近、子熊が里山周辺を徘徊しているという噂を聞いていたが、まさか自分が遭遇するとは予想していなかった。
まっ昼間に近くの道路を軽トラで通り抜けたすぐ直後に、道を横断する子熊をバックミラーでしっかりと確認できた。
親熊も近く居るのではと思い、車をバックさせてみたが林の中には何も見えなかった。

今日は車だったので幸いしたが、これが無防備状態の徒歩の時に遭遇したらどんな事態になったかは想像もつかない。
二週間程前、早朝の田んぼの畦道に内臓を鋭くえぐられたアナグマの死骸が転がっていたが、もしかすると熊との闘いに敗れたのかもしれない。



二年目を迎えたこの畑のアスパラガスは今年は収穫期間を短めにし、根を大きくすることに努めなければならない。
そのため茎が倒れないようネットを張ることにした。
ネット張りは初めての経験で、見よう見まねでの挑戦となった。
弛みがあったり曲がったりと出来上がりはお粗末なものとなったが、これでも十分機能は果たすものと期待している。
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