霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

桐の花

2013-05-31 19:48:00 | 自然
周囲が日増しに緑を濃くする季節に独り竹林だけが「秋」を迎え、異彩を放っている。
そんな自然の移ろいを眺めていると「竹の秋」が春の季語になっていることが当然の
如く理解できる。

その竹林の隣で桐の木が紫の花を満開に咲かせている。
今は藤の花も満開で同じ紫色同士で美しさを競い合っているかのようだ。



早春に花開くマンサクや蝋梅は黄色、先日紹介したシロヤマブキやカラタチの花は白、
そして今の季節に花開く藤や桐は紫、という具合に木の花は咲く時期によって色が統一
されているかのようだ。

これはたまたまなのだろうか。
もしかすると種族保存のための必然性があるのかもしれない。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナタネ

2013-05-30 22:11:27 | 天気
長いこと「菜の花の見える景色」を演出してくれていた菜種も花を落とし莢が膨らんで来た。
収穫期は例年梅雨明け前後になるが、それまでに大いに莢を膨らませて欲しいものと願っている。


(雨の中の菜種畑)

昨日今日と二日間、こぬか雨が降り続いた。
「恵みの雨」であることは間違いなかったが、願わくばもっと雨量が欲しかった。
今日は断続的に夜まで降り続いたものの雨量は10ミリ程度にしかならなかった。

週間天気予報によると明日から一週間は好天続きとなる見込み。
堤の水が期待できない田んぼでは今回の天水のみで次の雨まで凌いで貰わなければならない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フキ

2013-05-29 21:40:19 | 山菜
フキノトウは産直に出荷するがフキは自家用オンリーとしている。
フキは畑周辺の土手に沢山自生しているが収穫してから「茹でて皮を剥く」のに手が
かかり過ぎるのがその理由。

フキにも種類があって美味しさも異なる。
畑仕事が終わって家に戻る際に美味しそうなフキを見つけたので収穫して来た。

それでも食用に供されるフキはホンの僅かで大半は雑草と一緒に刈り取られる運命
にあるが、ヨモギ同様に繁殖力のある「手強い雑草」で年に3~4回刈り取るものの
毎年増え続けているように見える。



関東甲信越が今日から「梅雨入り」らしく、こちらも待ちに待った雨が降り出した。
水不足の田んぼは「一息つける」が小ぬか雨のため雨量は少ない。
堤の水が増えるまで水不足の不安は解消できそうにない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

総会

2013-05-28 21:17:34 | 産直
厳美の産直の総会があった。
24年度の決算は放射能汚染で目玉商品の一つである山菜の落ち込みが影響し対前年よりも
かなり落ち込んでいた。
産直は未だ他の商品を抱えているからある程度挽回可能だが、山菜中心で家計を支えている
生産者は唯一の頼りだったワラビも先日から販売自粛となり大きなショックを受けている。

来賓として県の出先機関の課長が参加していて、「(販売自粛の単位が)合併後の新一関市では
広過ぎるので旧市町村単位にすべき」との生産者からの要望に対して「国が市町村単位と指導
している」と極めて事務的なキハナの回答をしていた。

販売自粛の対象が次々と広がって経営が苦しくなる一方の生産者や産直と異なり、役人は販売
自粛がどれだけ増えようと「給料が減る訳で無し、ボーナスが査定される訳で無し」なので「何も
困らないから平然として居るのだろう」と思わざるを得なかった。

「原発事故」という人災で空気、水、大地を汚染された挙げ句、検査して基準をクリアしているにも
かかわらず販売できないという「杓子定規な販売自粛」のダブルパンチで生産者は瀕死の重傷を
負ってしまった。



総会後は市野々の畑に直行し黒豆を蒔く予定にしていたが、3月末に耕耘して以降放置していたら
一面雑草畑と化していたので「草退治の耕耘」から始めることにした。
しかし、その「草退治」も半分の畑が済んだところで夕暮れとなり種蒔きは明日以降に延期となった。



帰路についた時、昼は目立たなかった叔母の家の前の赤い躑躅が、周囲が薄暗くなりかけた途端に
「妖艶な輝き」を発するようになったのに驚かされた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

守る農業

2013-05-27 21:00:12 | 経営
安倍政権が「攻める農業」で「農業所得倍増計画」なるものを打ち出した。
しかし、マスコミ報道で知る限りではその内容は非常に懐疑的で単に参院選向けの
「絵空事レベル」と受け止めている。

山形県高畠在住の農民詩人、星寛治さんによると「攻める農業は極上の国産品を
外国の富裕層に供給し、国民の食卓は安い輸入品で賄う政策である。少数の大規
模経営体に農業生産の8割を委ね、伝統的な家族農業や多くの兼業農家の淘汰を
促す誤った選択である。」


(種を落とす直前の行者ニンニク)

更に所得倍増については、農業志望の数百人を指導してきた実績を踏まえ「私が
出会った若い人たちは、創造的な生き方を選ぼうとしていた。おカネなんか手に入ら
なくたって、自分の生存基盤さえ確保できれば十分、幸せだという考え方です。」

毎日農業の現場第一線で働く立場からすると総理大臣よりも星さんの主張の方が
数倍も説得力がある。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする