霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

大きな一歩

2013-03-31 21:16:54 | 経営
今月初めに開催された「中山間事業」の総会で惨敗を喫したことは先に紹介した。
集落内の「自助努力」で改善することが困難であることも「厭と言うほど」味わった。

しかし、制度目的に反するお金の浪費、6人の役員の手当や日当が一人10万円を
超える杜撰な運営等々で、これは「中山間事業」ではなく「中間搾取事業でしかない」
との考えは変わらなかった。

「自助努力」がダメなら「外圧」をかけるしかない。
再度、制度の関連文書を農水省のHPで見て「主張の正当性」を確認してから、農業
問題に詳しい市議を紹介して貰った。
それによって「税金の目的外利用」という概念や「政府の方針を一市役所が変更する
ことなど出来ない」との貴重なアドバイスを受けることが出来た。

この種の問題解決で市役所はあまり「頼りにならない」が、邪魔をされては困るので
一応担当係長の「見解」を確認したところ、誠意は感じられたものの内容は予想通り
「期待外れ」だった。
だが、たまたま廊下で農政課長に会うことができ、市役所としては「二年前の見解を
改めているので、各集落で自由に決めて貰って結構」との見解を聞くことができた。

総会の場で「個人配分率のアップ」や「オママゴト共同事業」の見直しを提案しても
「市役所の指導があって出来ない」というワンパターンの回答で拒否されていたので、
農政課長の見解も反撃の後ろ盾の一つとなったことは言うまでもない。


(昨日、市野々の笹藪畑の開墾を終えた。中山間直接支払制度はこの種の
「耕作放棄地を無くす」のが主目的となっている)

そんなこんなの経緯があって、今夜の臨時総会開催に漕ぎ着けた。
着座して見直し後の事業計画案を見て驚いた。
何と「要求の満額回答」となっていて個人配分率が6割から8割にアップし、必然的に
「オママゴト共同事業」も全面廃止という内容に変わっていた。

今日に備え色々と「敵」の攻撃材料をペーパーに整理していたし、「その場凌ぎの嘘」
の常習犯である代表役員の「自分の非を棚上げした」冒頭挨拶も気に食わなかったが、
要求が通ったのに「四の五の言う必要はない」ので発言は控えた。
前回は二時間を要した総会が今夜は意見も出ず10分程で「満場一致」の承認となった。

平成24年度の最終日は、我が集落の閉鎖的、保守的体質にようやく風穴を開けることが
出来た「歴史的な日」として記憶に留めなければならない。
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K君の転身

2013-03-30 19:37:20 | 仲間
大手の旅行代理店を退職した後に宮城県庁に再就職していた中学時代からの親友の
K君からメールが入った。
「民間から役所へ」という「天下り」とは逆ルートを歩んで六年勤め、この三月で目出度く
退職することになったという。
県庁での詳しい仕事内容を聞く機会は無かったが「観光立県を目指す」ために採用され
たという「使命」を十分に果したであろうことは想像に難くない。

退職後は長く続いた単身赴任生活にピリオドを打って一関に戻って来るのかと思ったら、
今度は観光学科が新設された松島の高校教師に転身するとのこと。

「目指すは生涯現役」とどこかの百姓と同じようなことを言っていた。
定年が来ると退職せざるを得ないサラリーマンは「生涯現役とは無縁」とばかり思い込ん
でいたが、そうでは無かったようだ。
自頭力と実行力のあるK君だからこそ「為せる技」と改めて感心させられた。


(北海道生まれの行者ニンニク。葉物野菜の端境期にタイミング良く出荷時期を迎えた)

仕事で通算千カ国以上も旅したという前職時代の経験と「観光客を呼び込む」ために知恵を
絞った行政経験を活かし、次代を担う子供達に「夢と希望」を与える存在になって欲しい。
そんな「熱血教師」が四月から誕生する。
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ハラハラドキドキ

2013-03-29 19:29:40 | 趣味
野球はピッチャーの出来如何が勝敗に大きく影響する。
他のスポーツと違って「番狂わせ」が多いのはそのためだと思っている。

今日行われた仙台育英と早稲田実業の試合は強打を誇る育英打線が7回まで完全に
抑え込まれた。
「このまま試合が終わってしまうのでは、と思った」と佐々木監督も試合後のインタビュー
で話していたが全く同感だった。

たまたま八回にドラマが待っていて四番の見事なヒットで逆転勝ちを収めたが、優勝への
道のりが決して平坦ではないことを証明するような試合内容だった。

ベストエイトに残ったので、あと二つ勝つと決勝進出となる。
甲子園へ行く「心の準備」を始めなければならない。



市野々の畑の耕耘作業の手を休めて叔母の家で野球観戦をしている間に、生産部長は
ジャガイモを植え終えて家に戻って行った。
夕方近くに畑を見に来た叔母が「さすがに商売人は仕事が早い」と本人の居ないところで
お世辞を言た。

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生みの苦しみ

2013-03-28 22:17:35 | 穀物
市野々の畑には実質的に「耕作放棄地」と呼べるような畑が四枚ある。
その二つは茅野であり残りの二つは笹が繁茂している。
今年はそこを「開墾」するつもりで先日刈り払いを終え、今日はトラクターを持ち込んだ。

やや不安混じりで、まずは茅野退治からスタートしたが28馬力のトラクーの威力は凄かった。
藤や蔦の根が縦横に這い回っているにも関わらず、それらを切り刻んで掘り進んでくれた。

しかし、切り取られた根がロータリーにグルグル巻きに絡み付いて掘り進むことが出来なくな
るトラブルに何度も見舞われた。


(藤の根が絡みついたロータリー。最初はロータリーの刃が見えなくなるぐらいまでになった)


(大汗をかきながらノコギリ刃の鎌を使って取り除いた)

その絡み付いた根を取り除くのに時間の大半を費やすことになったが、そんな事を何回か繰り
返しながら何とか無事に畑らしい姿を復活させることができた。



二枚でわづか8a程度の畑を耕すのに半日を要してしまったが、新たに耕地とするための
「生みの苦しみ」なので働くき甲斐のある仕事だった。
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実面積

2013-03-27 20:01:07 | 穀物
トラクターでの耕耘は今日の午後から市野々の叔母の畑に舞台を移した。
昨年黒豆を作った三枚の畑も「秋掘り」をしていなかったので気になっていた。

ここの畑は帳簿上の面積と実際が倍近くも違っていて、叔母が稲作をやっていた
当時に稲刈りを外注したら「帳簿面積の倍の価格を請求された」と嘆いいたが、
それは請求した方に理がある。

昔は共済の掛金を少しでも減らそうと「面積を少なめに申告する」農家が多かった
らしい。
今は国からの各種補助金を適正に受け取ることができないデメリットの方が大きい。



実家の母は埼玉の姉夫婦の所で一月ほど静養することで、今日の午前中に車で
出発した。
夕方になっても到着の連絡が無いので姉の携帯に連絡したら「あと二~三分で着く
ところ」とのこと。
道中の母は「喋り放しだった」という。
元々が「話し好き」なので元気を取り戻したのかもしれない。

コメント (3)
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