霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

飼料用米の不思議 その二

2019-03-31 19:10:45 | 

先般のブログ記事に対し、厚木の小農家さんから「補助金は悪いことか 」とのコメントが入っていたので
補足したい。

日本に限らず欧米各国に於いても「農業への補助金支給」は当然のこととなっており、大部分の農業法人や
農家は「補助金無しでは経営が成り立たない」のが実情となっている。

また、自国の食料自給率を維持向上させるためにも「補助金は必要不可欠なもの」と理解している。


(今朝の雪景色)

しかし、飼料用米の補助金については、次のような問題点が有ると受け止めている。

・補助額が過大で、他の補助金とのバランスを失し、公正性・公平性に欠ける。

・米の消費量が減少傾向を辿っているにも関わらず、莫大な税金を使って米の価格を維持或いは上昇させている。

・日本農業の将来を考えた政策ではなく、米生産農家やそれに関係する団体等の「既得権益の保護」に主眼が
 置かれている。

なお、本件について興味の有る方は、以下を参照願いたい。

「米の価格が三年で三割も上昇した根本理由」
http://news.livedoor.com/article/detail/14650371/
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時ならぬ「積雪」

2019-03-30 20:48:27 | 天気

身体が春仕様に代わった後の「寒気団の到来」は予想以上に厳しい。

「薪割り」は今日で最終日のつもりだったが、午後から降り始めた雪で中断せざるを得なかった。
雪は、夜になっても止まないまま既に積雪は10cmを超えてしまった。



雪が降り始めてからは、ハウスの中で苗函への「土入れ」作業に専念したが、疲れも有ってか
気温以上に寒く感じられ、体調も少し変調を来たしつつある。

こんな日は「早く寝る」に限るが、野暮用があって遅くなってしまった。




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技能実習生

2019-03-29 21:44:31 | 社会

石倉の屋根の鬼瓦が、地震も風雨も全く関係ない穏やかな夏の日に、崩れ落ち砕けてしまった。
築40年以上が経過しているので劣化したものと思われる。

棟梁さん経由で業者に修理を依頼していたが、「人手が確保できない」等の理由で遅れていた。
ようやく今日になって二人の職人が来て修復してくれた。



その内の小柄な一人が、「ベトナムから来ている技能実習生」と聞いて驚いた。
話しを聞いたら、「同じ瓦ぶき職人をしている仲間と二人で暮らしている」と流暢な日本語で答えてくれた。

修復を終えて帰る際に、産みたての鶏の卵をプレゼントして、母国と違う寒い環境で働く二人に敬意を表する
と共に、「日本とベトナムの友好の懸け橋役」となることを期待した。



コメント (2)
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飼料用米の不思議 その一

2019-03-28 04:07:41 | 

大きな圃場で米を作っている農業者と、個人的に話す機会があった。

作付面積の半分は飼料用米で、「反当り135千円の補助金を受け取っている」という。
主食用米の収入は、「反当り10万円に届かない」とのことなので、一関市と平泉町で、一千町歩近い飼料用米が作付け
されていることの合点がいった。
 
減反政策が終了しても、生産過剰気味の米の価格が下がらないのは、米作農家が過大な補助金が入る飼料用米にシフトして
いることが大きく影響している。

「『自由化』牛肉は成長、『守った』コメは衰退、矛盾だらけの農政」と先日紹介した週刊ダイヤモンドの記事のタイトル
にもなっていたが、その「矛盾だらけ農政」が飼料用米でも維持されているようだ。

また、一年前にNHKが「米価と飼料用米の問題点」について取り上げていたが、その後は沈黙を守っている。
NHKの「政権寄りの報道」が話題になっているが、飼料用米も「その一つかも?」と勘ぐったりもしている。


(種蒔きに備え、水に浸している種籾)

なお、「日本の畜産の将来を考える会」のHPに、傾聴に値するコラムが掲載されていたので参考に資したい。

「飼料用米について思うこと」

私は、農業や飼料に直接的に関与していない一般の消費者ですが、平成27年3月末に閣議決定された新たな「食料・農業・農村基本計画」の
策定に、審議会委員としてかかわってきました。この基本計画には、飼料用米の大幅な生産拡大が明記されました。

飼料用米は、主食用米からの作付転換は比較的容易だと認識しています。日本の畜産業にとって、国産飼料生産が増えることはコストパフォ
ーマンスが良ければ良いことだろうし、国産志向の消費者のためになるだろうと思いました。後で知ったことですが、食用米から飼料用米への
作付転換は比較的容易だけど、その逆は困難らしいとのことです。

飼料用米の制度の中で一番の疑問点は、補助金なしにはこの仕組みが成り立たないということが最初から明白であるにもかかわらず、なぜそこ
までして進めなくてはいけないのかということでした。
いろいろな理由があったと思いますが、今、思い返すと明確な答えが思い浮かんできません。

審議会の中でも飼料米の農家や畜産農家から「補助金はいつまで続くのですか」「本当に国を信用していいのでしょうか」と不安視している声を
多々聞きました。
そのたびに、官僚のお答えは、「大丈夫です。ちゃんとやりますから」というものでした。
私にはそれ以上の切り込みは残念ながらできませんでした。
そうでなくても、過保護とか、補助金頼みの農業といわれ続けている日本の農業に、新手の補助金制度が導入されました。

今更ですが、この飼料用米制度は本当に日本の農業に役立つのでしょうか。
補助金は、国民の税金で賄われるのですから、今後も莫大な補助金を必要とするデメリットとメリットについて、もっと知っておくべきでした。
すでに退任していて発言の機会はありませんが、補助金に依存しないで継続できる農業・事業への転換の道筋を検討し、示すことが必要なのでは
ないかと思うこの頃です。

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トンデモナイ歓迎会

2019-03-27 21:01:58 | 家族

川口の叔母夫婦が、高校を卒業し専門学校に入学が決まった孫娘を連れて市野々の叔母宅に逗留している。
孫娘の久し振りの来訪を歓迎し、「鳴子温泉一泊旅行」に出かけた。


(叔母夫婦と孫娘)

熱めの温泉に浸かった後の洗い場で、78歳の叔父が突然「背中を流してやる」と言い出した。
勿論、「立場が逆」と固辞したが、「君には、これからも頑張って貰わねばならないから・・・」と石鹸を
付けたタオルで背中を洗い始めた。

誰かに背中を流して貰うことなど何十年も無かったが、叔父は手慣れた感じで、背中のカユミを一掃しスッキリ
とさせてくれた。
そんな「予期せぬ出来事」に恐縮しつつも感激し、夕食時の生ビールが進み、また、就寝前の焼酎も美味しく
味わった。


(孫娘と市野々の叔母)

6人が同部屋だったので、イビキで迷惑をかけてはいけないと考え、花仙の新品を付けて眠りに就いた。
しかし、寝ている内に外してしまったらしく、今朝になって、孫娘は「イビキが煩さ過ぎて眠れなかった」と
嘆げいていた。

不本意ながら、トンデモナイ「歓迎会」をしてしまったようだ。


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